陰暦二月初八。気温摂氏▲1.4/13.4度。
とらやの羊羹「四季の富士」で、これは「冬」の意匠。白の道明寺羹で雪を、そして紅白の練り羊羹で夕映の富士の嶺を表はしてゐるのださう。
馬場啓一『池波正太郎が通った〔店〕増補改訂版』(いそっぷ社)を読む、といふか眺める。池波先生の食道楽は『散歩のとき何か食べたくなって』などで読んでゐるが馬場さんによつて池波の飲食にまつはる記述から丹念にまとめられたのがこの本(元版は2009年)で、その時点で50年前に遡る池波先生の通つた店のうち20余軒は休廃業、様子不明。アタシも何度か訪れた銀座の「いまむら」も(この元版の時点で)馬場さんが取材はできたが出版の前に物故されてゐた由。そして今回の増補改訂版になると元版から12年で20軒近くが閉店してゐたさう。それでもいまだに池波先生の通つた百十軒が健在。今回は8軒の追加があつての増補改訂版なのだといふ。追加された店はちなみに
鮨み富(銀座) 洋食大吉(浅草) 鮨与志乃(中野) だるま料理店(小田原) 待月楼(静岡) 招福楼(滋賀) 蕪水亭(飛騨) えびす本店(飛騨)
この本を眺めてゐて、ふと桑名に行つてみたくなつた。
我々はミケランジェロやダヴィンチでルネサンスを知つてゐるが「もしポンペイがあのまゝ繁栄してゐたら、その100年後にもうルネサンスのやうな文藝の粋に達してゐたのではないか?としりあがり先生。「たられば」だが、つまりあの火山噴火がなければ人類の文明もまた違ふ方向になつてゐたのかもしれない。
しりあがり先生がこの番組のなかでライブで『地球防衛家の人々』のポンペイ編を描いた。
中央政府は香港の一国両制の実現を堅持し香港で高度の自治が実行される方針は不変ださうです。中共的にはあれでも十分に自治であらう。自治する全員が土共だが。