富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

陰暦二月初一

陰暦二月初一。気温2.6/14.1度。晴。散髪。

月曜日の高田文夫先生のニッポン放送ビバリー」で高田先生が「ウクライナのゼレンスキー大統領凄いよ、ロシアでも人気のあつたコメディ俳優で、たけちゃん、タモリさんとさんまちゃんを足して3で割つた感じだもの、それが大統領なっちゃってテレビ番組や映画制作時の周囲のディレクターやおいらみたいな放送作家が大統領のシンクタンクで今流れてる映像とかで大統領の周囲にゐるんだから」みたいに立て板に水でコメント。

さう思ふとウクライナのゼレンスキー大統領が人気コメディ俳優出身であれだけ立派なら英国もヘンな首相で危ないのならMr. Beanのローワン=アトキンス氏を首相にしてみたら何うかしら。この俳優がどれだけ真面目でしつかりしてゐるかはこの日記2001年10月19日にも記載あり(こちら)。

それにしても今回のアフガン侵攻、これまでも朝鮮戦争ベトナム戦争湾岸戦争、米国によるイラク征伐、ロシアのアフガン侵攻などあつたのに、その時の「対岸の火事」感に比べて今回のアフガン支持の強さは何によるものなのかしら。

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ポストイットを並べたらウクライナ国旗になつた。

ウクライナに関する情報が多く流れるなかで「ウクライナ産メロンが云々」とあつてメロンが取れるやうな気候ならと思つたらアタシにはふとヒマワリが連想され、ひまわりといへばソフィア=ローレン主演の映画〈ひまわり〉。調べてみたらやはりこの映画の撮影地はウクライナだつた。
エピソード集:映画編 | 在ウクライナ日本国大使館
こちら☝官製サイトにしては面白い。ウクライナで撮影された作品がロケ地が「モスクワ近郊」とされた背景。また「この映画がウクライナで撮影された証拠にヒマワリ畑の中でソフィア=ローレンが老婆に夫の消息を尋ねるシーンがあるのですが、その老婆はウクライナ語で答えています」なのださう。また〈戦艦ポチョムキン〉もウクライナオデッサが舞台で監督が日本語堪能で日本映画からのアイデアも面白い記事。

朝日新聞でさすが寺島実郎先生の解説するウクライナ問題についての言及が興味深い。
(インタビュー)寺島実郎「ウクライナ侵攻と日本」朝日新聞
日本から遠方のウクライナがロシア極東地方を通じで実際にはどれほど日本と繋がつてゐたか。横綱大鵬の母親も白系ロシアと聞いてゐたがウクライナ人なのだといふ。


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防疫援助物資満載の貨物列車が深圳から香港へ。リンテイ市長は「中央政府の愛情に感謝」と羅湖で貨物列車出迎へ。この貨物列車運行につき迅速な手配をした鉄道当局を賞する大公報。広九鉄道での貨物列車運行なんて何が目新しいことなのか?と思つたが実は10年以上前に広九鉄道での貨物列車運行は停止されてゐたのださう。確かに昔は食用豚を載せた列車が紅磡(尖沙咀)まで来て、そこで豚がトラックに移され豚満載のトラックが紅磡トンネルを潜るので冷房もなく窓を開けっぱなしの路線バスでトンネル内でこの豚トラックに遭遇すると大変な異臭となつた(当時、豚の屠殺所が香港島ケネディタウンにあつたため豚がそこまで移送されてゐた)。それが今回、貨物列車復活なのださう。

国安裁判で文字による煽動有罪は合憲の判決。別に今更驚きもしないが(国安法施行前の)民主化要求運動で「光復香港、時代革命」をスローガンとしただけで国安法で有罪なのである。

香港では「超市貨架清零 旺區人流清零 户口結餘清零」(スーパーから商品はゼロ、繁華街から人はゼロ、貯蓄はゼロ)でまさに「動態清零」から「常態清零」に。香港を友人Aは「瘋城」と呼んでゐた。