富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

バッハが歩んだ道

陰暦十二月廿八日。気温摂氏▲2.6/8.5度。晴。


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水戸芸術館で〈オルガンレクチャーコンサート〉の第4屆で「バッハが歩んだ道 〜その生涯とオルガン音楽〜」を聴く。とても難しいことを軽妙に話芸の域でお話とオルガン演奏は椎名雄一郎さん。

オルガニスト椎名雄一郎さんインタビュー|水戸芸術館

初期の単調な主題もない構成のハ長調のオルガン曲から宮廷音楽家の時代を経て神への祈りの境地に何う至るのか。今世紀に入りバッハ研究もかなり進み、そのアップデート情報も少なからず。とても面白いレクチャーコンサートなのであつた。バッハが「あと5年早くもなく、あと5年遅くもなく」この世に生を授かり「ドイツから出ることがなく音楽活動を続けたこと」でバッハの音楽が構築されたことの偶然。


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芸術館の近くも飲食店は壊滅的に少なく夜は営業してゐませんが多いなかカフェアルコアイリスが開いてゐてくれるのはありがたい。常陸牛のハンバーグ。帰宅して鉢の木の最中で一服。

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香港大学は崖に這ひつくばるやうに建物が林立で、そのなかに無理やりな自動車道の坂が縫ふ。その坂の橋の一つが太古橋で太古=英系Swire財閥の名を冠した橋の歩道に六四追悼の標語が書かれtれゐたが「修理」といふ名目で、この歩道で標語の消去が始まる。かふして全てが歴史の幻と化して香港に永久の(中共が存続するかぎり)平和が訪れる。もし中共存亡の危機となると国共内戦の時代のやうに香港はまたエグく繁栄するのでせう。

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