富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦八月十五日 中秋

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香港の選挙人定数1,500のうちのうち所属団体毎の指名などによる選出除き投票による選出枠が967で内603人が無投票で当選し残る364枠が自由闊達な選挙戦となり89.8%の投票率で1人の中間派(元民主党員)当選を除く全員が親中派といふ見事な体制側の圧勝。これで香港社会は新たな一頁を開くのである。従前は選挙人定数1,200の内民主派が325枠を獲得で27%で区議会枠があれば1/3を優に超えて行政長官選挙で中間派の候補を当選させるだけの力となつたのだが。さうした可能性をぶち壊してしまつたといふか壊されたといふか。正当な政治ではさうした「危険性」を排除できないから反体制派には過激になつて暴れてもらひ社会の安定回復を口実で以て潰すことが展開としては最も正確なものだらう。公安警察はもう潰す相手もゐなくなつて本土派の「賢学思政」なんて悪いけど誰も知らないやうな若者の小さな団体までをも身柄拘束。「志同道合」で芋づる式にいくらでもかうしたグループまで一網打尽。押収した証拠品が収監されてゐる運動家に差し入れする飲料水や食料など物資貯蔵である。
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昨日がお彼岸の入りで妹がお花はあげてくれてゐて今日になつて母と菩提寺(神崎寺)に掃墓。こむぎ屋でおはぎを買ひ求め母の高校の同窓生の方の家にもそれを届けてから那珂市の「だぼう」でお昼にお蕎麦。その足で昨日に続き常陸大宮に行き叔母のところにもおはぎをお届け。叔父は帯状疱疹で入院までされてゐたので退院のお祝ひもあつたがお肌なんて若いころよりつやつやできれいなお肌で思はずどんなスキンケアを?と尋ねたいほど。人間は老化が遅いどころか若返るのかしら。枝豆やピーマンなどいろいろ自宅畑栽培の野菜をいたゞく。枝豆なんて畑から抜いて枝葉を割いて枝豆を捥ぐなんて自分でやつたのは初めてかもしれない。

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本日農暦八月十五日。中秋。西日本では天気も崩れたやうだがこちらは今日も雲一つない好天で大きさはそれほどでもないが煌々と眩しいやうな月が東空にあがる。

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満月を愛でて冷たいビールを飲む。今日貰つてきた枝豆もあつたので、それを茹でてアテに。

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こむぎ屋の小豆と黄粉のおはぎを頬張る。美味しい食べ物がいくつもあつて郷里の暮らしはまことにおつなもの。

居間の電灯を消してゐても月明りでとても明るい。窓を開け放てばもうこの時期になると涼しくて扇風機や団扇すらいらない。蚊はまだゐるやうだが蚊遣り(山田松香木店の蚊やり香)を炊いて窓も開けっぱなしにして。ビールは赤星だつたのが南の空の火星もしっかりと。本当にきれいな夜空。