富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

東京五輪まであと43日


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香港は土地不足なのか土地開発に関する共識がないのか、答へは後者で新界、深圳対岸の未開発地(貴重なマングローブの自然なのだが)開発を進めるべきと大公報。香港と深圳の間に、あの未開の地があることは経済的損失だけではなく港深両地の人々の心まにまで隔たりがある、といふことなのだらう。九龍から都市が延々と深圳につながることでの一体化。一昨年の69デモから2年、1万人を超える市民が警察に捕まるが抵抗の力は持続する、と蘋果日報。日本のメディアでもこの100万人デモから2年といふ言説が見られたがずつと香港に暮してゐた自分としては、このデモがエポックメーキング的に画期的なものとは思へず一連の流れの中での大型デモの一つに思へてならなかつた。香港でデモといへば今もつて2003年7月1日の50万人デモの強烈なインパクトがあり2019年では71の立法会突入と721の中联办国徽汚辱こそいつたい何の力が働いてあんな事態が引き起こされたのか今でも恐ろしく思へる。それでもこの人の69から2年を見事に分析されたのは香港政治が専門の倉田先生(立教大学)。今日のTBSラジオ荻上チキさんの番組(聞き逃し再生)で倉田先生は、当初(この6月)は犯人引渡し条例での反送中といふ一つの政策に対する政策批判の抗議だつたものが、その抗議が弾圧されたことで政策批判が政権批判となり民主化要求となり攻撃の対象が中共中央となり革命や港独といつた目標の極限と運動の暴力化。昨年の国安法に至つては施行直前まで内容公布もなく民主化運動の終焉を迎へる。かうして見返すと、まるでシナリオがあつたやうに逆説的に「かうあるべき」方向性に動いたかのやう。かなり検証は難しいが(89年の天安門事件はその極み)何らかの見えない力が作用して運動の方向性を決めていつたやうな気がする。

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毎週後半、Crouteといふパン屋の出店が水戸の繁華街に開いてゐて食パンを買ひ求める。もう週末になると少し気分もウキウキ。このパンを入れるに丁度良い布製の袋は台南の合成帆行のもの。お気に入りだが、これを使ふたびに台湾に行きたいと思ふ。我ながら香港から日本に戻りずいぶんと路傍の草花や空を飛ぶ鳥など眺めるやうになつた。この時期はツバメが飛びまわり巣作りが忙しい。ツバメがなぜ人家の軒下だの目立つ人工のところに巣を作るのかと気になつた。

ツバメが人目につきやすい所で営巣するのは、巣や卵や雛を、他の鳥の攻撃やヘビなどから守るためで、人間をガードマン代わりに利用しているためのようです。人がいつもいるところ、人の出入りが多いところでは、巣を奪うスズメや卵や雛を狙うカラスなどが近づかないことから、力の弱いツバメは人間の近くで営巣することによりその非力をカバーしていると考えられます。(川内博「四季の野鳥」) 

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「とらや」とり宅配便で羊羹が届く。「江戸時代、六月十九日には菓子を食べ厄除招福を願う「嘉祥」という行事があり江戸城では大広間に二萬超の菓子が並べられ大名旗本に下賜されました」で「とらや」がその菓子の一つを再現したさう。6月19日を前に誂へたわけだが「嘉祥」の六月十九日は旧暦で観音様御生誕、今年は陽暦で7月28日とまだだいぶ先。ちなみにこの羊羹の賞味期限は6月26日で嘉祥まで保たない。

ウイルスに打ち勝つた証としての東京五輪がとてもウイルス退治には間に合はず開催すら危ぶまれるなかで次は改憲なのださう。これもきつと無理だらう。たゞスガ支持が党内や自民党の支持母体の間ですら脆弱になるなかでは何としても期待をもつてもらはないといけない。

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