富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

つくばねの峰よりおつるみなの川 恋ぞつもりて淵となりぬる


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 内地の各省四から香港市民が香港に生還する場合に隔離免除と大公報。内地で生業に従事する香港市民が容易に帰港できずにゐたなかでの中央政府の寛大な措置。であるからし中央政府非難はよくない。林鄭市長の記者会見で六四集会につき今年も昨年に続き防疫理由に警察が開催許可出さないのでは?といふ記者の問ひに支聯會の政治的スタンスつき疑問呈してゐる。

(六四32周年)林鄭:要尊重共產黨 「結束一黨專政」有否違國安法睇證據 (蘋果日報)

今年是中共的百年慶典,大家睇到喺共產黨領導之下,國家喺呢幾年嘅起飛,同埋為人民帶嚟嘅美好生活,咁所以尊重國家嘅執政黨,呢個係我哋有嘅立場。

中共指導の下、民草は素晴らしい生活を享受できてゐるのだから国家の執政党を尊重するのが我々の立場ではないか、と。何といふ思考のパラドクス。現状が満足できる安定した生活なのだから国家の政権党を支持すべき、と。日本の戦後が自民党による成功だとしても我々は自民党を支持しなければいけないのではない。だがこの林鄭の思考では「では中共なくしては?」と考へた時に他の選択肢はないどころか混乱しか想定されないのだから中共一党独裁に甘んじるべき、となるのだらう。蘋果日報は一昨年の理工大攻防で大学に籠城した学生を警察の包囲網から脱出幇助したスクーター隊有志21人が起訴されたと伝へる。警察の正当な警務に対する執行妨害。この裁判で司法は少しでも抗議派に温情的な司法判断など絶対に許されない。

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「香港で強まる共産党支配」と朝日新聞で阿古先生。これは事実。だが反権力の抵抗運動の中で中共に代はる統治システムが描けるか何うか。中共一党独裁を解消するために具体的な設計図が描けるか何うか。中共はかうしたアンチテーゼに抗じられるだけ強か。中共に逆らふことが「一国両制」で守られるべきとするのは無理。一党独裁の強権党政府が許容する範囲での別制度でしかない。そこで現実的に何う、それを持続させるか?を冷静に見極めた運動が必要なのであつた(結果論だが)。

▼水戸の高台からは南の地平線にある筑波山は昨日は常磐道で南下して右手(西)に仰ぎ圏央道に入りぐるりと筑波の南に回ると江戸から見た姿となり埼玉からの帰路では西南に筑波の嶺が見え始め新4号バイパスから古河にかけては西からの筑波は男体山と女体山の双嶺が一つに重なり小山から結城にかけて、ぐるりと北に回り始め下館からは真北からの雄姿となる。それをアタシが自動車運転しながら「つくば、つくば」といふので下館あたりでは家人にさすがに筑波への固執がピンとこないといはれた。万葉集にも筑波を歌つたものは多い。

妹が門(かど)いや遠そきぬ筑波山隠れぬほとに袖は振りてな

古くは江戸からは南の富士、北の筑波で紫峰とも呼ばれてゐる。

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これは広重の「江戸百景」で筑波嶺の手前は霞ケ浦ではなく大川(隅田川)。標高871mだが関東平野にあつて江戸からはこれほど大きな山であつた。

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マンガをほとんど読まないしましてや英語版の日本マンガもまじまじとは初めて見たが巻末のページに“You're reading in the wrong direction”といふ表示あり。日本のマンガは表紙を右に開いて右→左に読み進めるのだ、と。コマ割りの中も同様に右→左。通常、コミックスは左→右の英語版に合はせる試みも原画を左右反転など試みたが原画じたいが右→左に描かれてゐて反転で違和感も出たりと説明も丁寧。

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道明寺(花衣)と織部饅頭(水戸木村屋本店)

水府で久しぶりに南町の木村屋本店に寄つたらかしわ餅が並んでゐた。店の方にかしわ餅は5月の祝日までかしら?と尋ねたら「うちは旧暦のお節句までは」とのこと。良い習慣である。

慶応大生が(コロナ帰国中の)慶応紐育の高校生に大麻譲渡で逮捕 KO紐育の生徒らも:朝日新聞

慶応紐育でお坊ちゃまたち気軽に一服かもしれないが日本じゃダメなんだよ。これも疫禍ゆゑの災難か。まぁコロナ禍でのうんざりとした日々ぢゃハッパでも一服したくなる気持ちはよくわかるのだが。日本は大麻取締りに執拗になる国なのだ。キミたちが大人になつてもきつと大麻解禁はない。大麻に寛容な姿勢見せる首相夫人もゐたにはゐたが。