香港の学校は年末年始に続き旧正月迄の休校でZoom使つた授業がいつまで続くのかといふ倦怠感(大公報)。香港警察の反政府メディアたる蘋果日報に対する嫌がらせは記者所有の自動車の登録管理にまで及ぶほど。
緊急事態宣言を「検討する」とスガ。つまり今まで検討してゐなかつたのか。飲食店が「飲み会」で感染源になるのはわかるが飲食店だけ閉めさせて何うなるのか。スケープゴート。それでも「接待を伴う飲食店」がクラスター化し易いのも事実。茨城県は今日、従業員5名が集団感染したといふキャバクラの店舗名等公開。
また県は水戸市大工町の飲食店の営業時間制限を決めるが隣り合ふ泉町も「夜の町」があるが旦那横丁と呼ばれる路地1本隔てゝ制限はない。大工町も歓楽街は1丁目だけで「大工町」といふだけで好奇の目に晒される2丁目と3丁目はとんだとばっちり。
昨年4月の緊急事態宣言での外出抑制効果は約8%にすぎなかつたといふ分析もあり(朝日)。
恐怖心は春をピークに弱まっている。今や若い世代の大半は恐怖心をもっていない。(東大経済学部・渡辺努教授)
通常のインフルエンザに比べても感染者数も合併症含む死者数も少ないのだからいつたい何のために防疫をしてゐるのかと思ふ人たちがゐてもおかしくはない。
代々木のカレンダーを入手。動物の親子が愛らしい。日共も来年は結党100周年ださう。2月を見たら建国記念日は容認できず( )書きだが天皇誕生日は容認の姿勢も明らか。平成さんと今上さんのリベラルな姿勢で代々木も天皇には親しみすらあらう(制度としての天皇制の将来的な廃止といふ姿勢は崩してゐないが)。
原武史『「線」の思考』読了。2018年から昨年にかけ『小説新潮』に連載された鉄道、宗教と天皇といふ著者得意のジャンルを三題噺ぢゃないが上手に絡めたもの。
1 小田急江ノ島線とカトリック
2 二つの「常磐」-「ときわ」と「じょうばん」の近現代
3 軍隊が消えた街 - 旭川の光と影
4 古代・中世・近代が交錯するJR阪和線
5 日蓮と「房総三浦環状線」
6 「裏」の山陽をゆく
7 神功皇后と継体天皇と北陸本線と
8 聖母=ショウモから聖母=セイボへ - 神功皇后・マリアとJR筑肥線・松浦鉄道
といふ各章のタイトル見ただけで好事家なら垂涎ものだらう。鉄道路線をかなりきちんと読み込んでゐないと、なぜその鉄道が宗教と絡むのかも気がつかない。この本の白眉は6の「裏」山陽で何を「裏」かといふと「表」が山陽新幹線になつてしまひ今では優等列車も走らない山陽本線のことで岡山から西の内陸部でなぜ新興宗教がいくつも誕生したのか、に迫る。北村サヨ(1900〜67)の天照皇大神宮教など「天皇は生神でも現人神でもあんんでもないでよ」と不敬罪の極み。長州の田布施は岸、佐藤と兄弟首相ばかりか虎ノ門事件の難波大助もこの地の出身で大本離反して「神道天行居」興した友清歓真(ともきよよしさね)も出生地は近い。北村サヨや難波大助に見られる反天皇制の思想と岸や佐藤は真逆のやうだが岸とて革命官僚体質。聖上に厭はれる晋三の不敬もその系譜なのか……否、たゞ何も考へてゐないのか。