富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

“Why Japan fell behind in the vaccine race”


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来月には香港にも抗武肺ワクチンがと大公報。今の香港では新型コロナウイルスを武汉肺炎と呼ぶだけで国安法で捕まるかもしれない。蘋果日報社主・ジミー黎智英に今日判決。蘋果日報の印刷設備等を抗議活動に用ゐた詐欺罪だといふ。何を何うコジツケるのか。かうした国策調査でのでっち上げのコジツケは困つたものだが当事者でも「はぁ?」と嗤つてしまふくらゐおかしなもの。

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ジャパンタイムスが1面トップで“Why Japan fell behind in the vaccine race”に語る原因は製薬会社を動かすだけの政府の理念、力の欠如。製薬は国策事業にて企業が勝手にできるものではない。

首相就任数ヶ月でガースーの支持率逆転。晋三はバカだつたかバカだけに道化になれたがガースーには道化になるだけの器量もない。

居間の隅にある40数型のテレビの音が食堂の方まで届かず朝のニュースなど聞き逃すのでトランスミッター購入して藍牙で坊主のスピーカーに飛ばす。実に便利なこと。昭和の昔にソニーから室内でFM電波で飛ばすソニーのトランスミッター持つてゐた記憶。何だか一人DJみたいなことができるのであつた。当時のソニーは本当に画期的な商品開発をしてゐた。ソニーのトランスミッターTMR3

Wi-Fiと藍牙が効率的になると何だか余計なコード類が随分と余つてゐるので十把一束メルカリに出すことに。水府の必要以上に規則厳しいと思へるゴミ分別にもずいぶんと慣れてきた。


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昨日ふと〈物象化〉といふ理念から廣松渉を思ひ出す。東大教授定年で数ヶ月後に還暦で逝去。その亡くなる、東大退官する直前の1994年3月16日に朝日新聞(夕刊)に寄稿された、いはゞ廣松の遺稿のやうな「東アジアが歴史の主役に」を読まうと私立図書館で朝日のデータベースを見たら、この記事はデータベースに記事データ化されてをらず。何ういふ理由かわからないが同じデータベースで縮刷版は読めるので、さすがにそこが白塗されてゐることもなく、それを読む。

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途中に「実体主義」に関する、ほゞ関係者以外には意味不明な言及の箇所もあるが、それを除けば廣松先生にしては平易な内容で、世界は物質中心主義からエコロジカルな価値観を大切にした時代に変貌するといふ。だが、そこで日中を中心とした東亜の新体制を!といふのには驚いた。それが世界の新秩序になるのだといふ。21世紀の世界は資本主義は更に高度化して「アメリカがドルのタレ流しと裏腹に世界のアブソーバー(需要吸収者)としての役を演じる時代は去りつつある」どころか更にそのアブソーバーとして君臨し中国が世界の産業至上主義を牽引してゐるのだ。廣松先生の知力をしても、かのやうな世界が存在することになるとは思ひもつかなかつたのだらう。それでも唯物史観はまだ骨董品にならず再評価もされ「物から事へ」といふ理念はまだ大切なのことは確か。