富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

自宅待機要請14日目


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米国が(香港の)大学の一般教養課程で「洗脳煽暴」と大公報に何事かと思へば中文大学にあるフルブライト留学プログラム(笑)。これが米国的な思想の賜物であることは当然で中共の厭ふ欧米自由主義の「洗脳」といへばそれまで。だが中共が世界中の大学などで進める〈孔子学院〉こそ国家政策的な洗脳の極み。(蘋果日報)WHOを舞台に米中の対立深まる。

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自宅待機要請14日目は水戸南町・木村屋本店の小倉の鹿の子にて一服。 

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住宅地にしては道路が広くY字路も奇妙だが右手はかつての水浜電車(上水戸〜大洗)の路線跡。この先にある保育園に幼い頃通つてゐた。


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旧・裡信願寺丁のネオン街は昭和40年代から今では当時の賑はひもこそないが風景は何も変はつてゐない。小学生の頃は放課後このあたりは自動車もあまり通らないので遊ぶには格好の場所だつた。路上にチョークで絵を書いたりケンケンパーして遊んでゐると黄昏となりネオンや提灯が点り料亭の若衆が道路を掃いて打ち水などすると白墨も流れて子どもは立ち去る時間。高校生となると当時は大らかなもので堂々とこのへんで飲んでゐた。高校の先生と放課後、授業の続きで喫茶店であれこれ「学究的議論」してゐて、そのまま居酒屋に流れたこともあれば父親や近所の伯父さんたちに遭遇すると叱られるどころか「おい、こっちにツケとけ」でありがたいかぎり。そのまゝ次の店に連れていつてくれることも。さうしてみんなが大人になつてゐつた昭和のころ。水戸芸術館の正面隣に昭和の寿司屋跡。
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▼あんまり時間持て余し読んだ週刊文春は百合子の都知事選の事前広報のやうな9億円CM、外出自粛のなか昭恵の怪しい医師との大分宇佐神社集団参拝、高井何某衆院議員(立憲除名)の緊急事態下での歌舞伎町風俗店ハッスルだとか記事豊富。そのなかで中野翠泉麻人と平山周吉(文春元編集者)による坪内祐三追悼の鼎談が良い。前二者は坪内と大相撲の初場所見物の予定だつたが、その日が坪内の本葬になるとは。あれほどの坪内祐三ナンシー関には脱帽だつたといふ話(平山)。ナンシーを「本来的な意味における無頼の人」と坪内が評してゐた由。

▼久々に岩波書店『世界』を読み始める(5月号)。日銀を黒田遣ひ弄びアベノミクスがためGPIF(年金積立金)や共済年金など株式運用し財政赤字と日銀の国債購入で貨幣供給増加させ「反緊縮」の名でアベノバブルを意図的に起こし、その結果すでに産業衰退と貿易赤字恒常化してゐたが、この疫禍と株価暴落での「バブル崩壊はこれから」と金子勝教授(政治経済学)。

安倍政権は東京オリンピックのために検査、追跡、隔離という基本的作業を怠り危険を小さく見せ誤魔化そうとしてきた。その責任を逃れるために自作自演で「非常事態」を作り「やっている感」を演出するだけであった。(略)検査数を四千に増やすと言及したが、その後も検査数は伸びず世界的に見て圧倒的に少ない検査数データのまま「持ち堪えている」と宣言した。(略)その感染経路が不明な感染が拡大してしまった。今こそ失敗した素人政治家の「緊急事態」ごっこを止めさせ抜本的な新型コロナ対策をとることが喫緊に求められている。