緊急事態宣言を７都府県に限り５月６日までとしたが都心からの人の移動が原因とみられる地方でのclusterがあることから同宣言を全国規模に（期限は同じ）。私自身４月２日に日本に戻り昨日（16日）までの14日間の自宅待機要請の指示で母と妹以外の極力誰彼にも合はず生活必需の買ひ物と独歩の日々が明けたかと思へば折しも晋三の緊急事態宣言が全国拡大で茨城は「特定警戒地域」指定。それにしてもこの14日間、酒も飲んだが毎日美味しい和菓子で一服できたことは至福。これで自粛要請が続けばアタシは高野山の千日回峰行ならぬ千日甘味行となり、それの後には９日間「日に一度の和菓子以外の一切の食物、水を断ち、眠らず、横にならずの四無行」では行の最中（もなか）に命を落とすこともある過酷さで甘味の感覚だけがが研ぎ澄まされ……やがて真言の大阿闍梨ならぬ甘言の大阿摩味になれやもしれず。
朝イチで水戸市役所。海外在住で住民票がないどころか７年だか過ぎて住民票ぢたい抹消されその記録すらないことになつてゐた。市民課の窓口でベテラン職員のオバサンに「長いことお疲れさまでしたね」といはれ一瞬「ん？」と思つたが言葉も通じない海外での生活は大変で郷里に戻つてふっと安堵……といふことらしい。実はアタシは寧ろ慣れない習慣に戸惑つてゐるのだが。この手続きも唯一、自分を証明するものは旅券だけで帰国日はスタンプでわかるがアタシが書類に記載した住所に本当に住んでゐるか何うかなど確認もできず、それのないまゝ登記完了。水戸の地図やゴミの出し方のパンフレットなど「みとちゃん」デザインのパッケージでいたゞく。水戸だから水戸黄門、納豆と偕楽園の梅でなんでこんな納豆人間になるのか。住民票の写しを入手したら旧住所は「中国」。旧住所のところに香港の住所書かうとしたら「香港で結構です」と言はれたのだが。
水戸市はオセロゲーム発祥の地といふことで市役所敷地内にオセロゲームの屋外施設もあり。オセロ発明者の長谷川五郎（1932〜2016）が水戸出身で高校時代に始めたゲームだとされる。
この14日間で和菓子にずいぶんとお世話になつた木村屋本店の前を通るが今日は自粛。
銀行での口座手続きの際に読んだ茨城新聞。茨城県の特定警戒に知事「しっかり対策」と、そりゃさうだ。その記事の下に『歎異抄』の広告とは何とも……。知己のＴ教授が「無人島に１冊もってゆくのが『歎異抄』なら『歎異抄をひらく』は無人島に持つていかれないだらう」と。然り。週刊新潮（4/16号）で片山杜秀の「防疫とファシズム」がこの英才のスタンスがどこか怖く感じる。あまりに整理ができすぎて図式的な見方でもある。銀行では運転免許証、マイナンバーも健康保険もないといふことでちょっと面倒。住民票の写しでゴリ押し。とにかく住所氏名を書いて捺印する、この何十年ぶりの捺印が不思議。本人より印鑑のほうがアイデンティティのやう。とう／＼一度のサインもなし。反社会的勢力との関係がないといふ書類には「漢字で」署名させられたが。これも何十年ぶりに「預金通帳」なるもの受け取り銀行を出て、ふとATMカードも暗証番号も手続きどころか説明もなかつたと思つて電話するとATMカード発行の規制も厳しくなり数ヶ月の出納記録を待つてからの手続きとの説明。それならそれで説明してほしいが数ヶ月は銀行の営業時間に通帳と印鑑持参で（つまりそれがあれば誰でもいゝのだが）出かけることになるとは。
水戸の大型商業施設は明日から軒並み休業措置となるらしい。それにしても県が示した休業要請対象施設の具体例が「パチンコ店、キャバレー、ナイトクラブ、ダンスホール、接待を伴うスナックとバー、ダーツバー、パブ、性風俗店、デリヘル、アダルトショップ、個室ビデオ店、カラオケボックス……」と茨城県がどれだけ風俗業などお盛んか。茨城が感染100人超へなのも東京への通勤客ではなく東京から茨城に遊びに来る客が感染源では？と茨城では噂もされる。外食も自粛で、それなら自宅で美味しい牛肉ですき焼きといふことになり常陸牛で評判の肉屋へ。路線バスに乗れることですら、こんなに嬉しいとは。郊外の商業地にあり往復の路線バスの料金で牛肉が100g買へる。
雑誌『pen』の井上陽水特集は100頁で内容も実に見事。隔週でかなりクオリティ高い雑誌を編集続け立派な雑誌だが今回の特集は本当に「完全保存版」。井上陽水を支へる音楽人たちへのインタビューがかなり読み応へあり。
▼昭恵の宇佐神宮参拝に「密閉ではない」と晋三。「３密にならないよう気をつけてもらいたいと申し上げていた」って陳情じゃないんだから。「妻に申し上げる」って何だよ、冷えた夫婦関係か。 https://t.co/G05kUkuPCf
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