大公報で中联办・骆惠寜主任のこんな「お言葉」を読んでゐると彼の立ち位置って独逸の大統領とか日本の天皇のやうな象徴的な立場で全体を広く見渡すところなのだらう。つまりは习近平もそのやうに中国に君臨したいと。中共ぢたいが空の雲のやうなもので、否、雲ではなく〈天〉そのものか、そこに习近平がゐて陋巷は天下、安寧と……それが安寧には程遠いのだが。
香港警察でも感染あり。それも防疫の最前線で感染ならまだしも発熱や咳のあつた防警（11月に理工大包囲で陣頭指揮だとか）が、その日は病休をとり漢方医！の診察受け晩には定年退職する先輩の送別宴会に参加のため西環の明星海鮮酒家へ。宴会に参加の警官４名に感染疑はれる兆しあり、本人の妻も同様。香港市役所が「濃厚接触のリスクある会食等避けるやうに」と指導のなか、この送別宴会、それもわざ／＼中联办御用達の西環にある親政府系の明星酒家で（この店も感染ですでに休業中）、さらに警察トップのPK鄧も芸能人らと宴会で大騒ぎ（室内禁煙も守らず喫煙者あり）。とことんまで信用墜落の香港暴警。
▼警察の身柄拘束に「マスクとれ」といはれ警官からの感染が怖いからマスク取りたくない、といふ漫画（尊子）。
香港でのデイリーの感染者数をまとめてみたら今月9日の10名をピークに、その前後は数名の感染が続いてゐる。まぁ日本の、そして韓国の状況に比べればずっとマシ。
香港のこの〈感染地図〉を見ながら感染データ公開について論座に原稿を書く（23日に掲載予定）。
食料品は溢れるほどたくさんあつてティッシュペーパーもあるのにトイレットペーパーだけがない＠Aeon Kornhill店といふことは、つまり本当の物資不足ではなくて「トイレットペーパー不足になる」といふパニックによる爆買ひ。そして陋巷の狭い家の狭いトイレに大量のトイレットペーパーが積んであるのだらう。石油ショックの時にトイレットペーパー買ふ列に並ばされたトラウマで何うもトイレットペーパー入手に奔走だけはしたくない。
宴会はよくないといふ政府の指導。陋宅で煲仔飯を炊いて飰す。
▼この天声人語の書いてゐることは真っ当。たゞ良識的なコメントを良識的な読者が読んで「本当にさうなのよね」と言つてゐるやうな場合じゃない。この防疫に限らず日本といふ国の体制そのものの崩壊を憂ふのではなく何うにかしないといけない緊迫した状況なのだが、それがない。
ダイプリ号に関して岩田先生の衝撃的な報告発言と現場のそれに対する反論で賑はつたが、この米山先生の分析は両者の立場の違ひから見てきちんと分析されたもの。
ダイヤモンド・プリンセス号「岩田教授の衝撃動画と問題の本質」米山隆一｜論座 - 朝日
政府（厚労省）とは一寸見解の違ひが国立感染症研究所から出てゐる。これでも随分と婉曲な言ひ方。
国立感染症研究所からのお願い「横浜港で検疫中のクルーズ船より下船された乗客の皆さまへ」
こんな時に「マスクしない」と林郑以外に宣ふ輩がゐやうとは。さすが。
