今年は強盗などの犯罪増で警察のその警戒措置や事件後の捜査対応が悪いことに警方は夏以降、暴徒による暴動の鎮圧に負担大だからとする。必要以上の無駄な暴力で「よくいふよ」だが強盗もそのへんがわかつた上での「今のタイミングで」なのかもしれない。
五大訴求のうち警察暴力の独立調査もできぬ状況で暴徒「特赦」に対しての動きが政治家や学者の間で具体的に語られるやうになつてきてゐる。林郑はこれを断固拒むつもりだらうが、もはやこのまゝでの政権維持は難しいなかで、これをとるか何うか。本来であれば独立調査委設置が最善なのだが、もはや警察組織が中央政府に事実上属するやうな状況であり、さうなると「特赦」か。
聖誕祭を迎へるも血祭りのやうなポスター貼られ不穏当な気配。出先で「クリスマスだから」とタピオカミルクティー差し入れ受ける。ふだん飲まない類ひのもので飲んだら、もう腹一杯で昼飯も要らなくなつてしますた。
久々に鏞記酒家に赴き焼鵝と白切鶏をいずれも下庄で買ひ求める。それでHK$495(7,000円)もする。十数年前はHK$250くらゐでそれでも随分高いと思つてゐたのだが物価の上昇が凄まじい。
香港はこのやうな世相で聖誕祭とはいへ街中も少し静か。基督人の“Silent Night, Holly Night”な祭日に異教徒蛮族溢れぬのは幸はひか。今日のの信報・林行止専欄によれば基督教とて今のやうな聖誕祭が「再発明」されたのは英国ではヴィクトリア朝のことださう。中共では党員らにキリスト生誕といふ「洋節」祝賀控へ习思想学ぶやう通告ありとか。中共なのであるから毛澤東生誕でも聖誕祭にすればよい。
ところで中環の蘭桂坊も例年に比べ黄昏からの人出も地味だが、それにしても何故に平和な蘭桂坊に防暴警察が蠢めくのか。暴警こそまさに曱甴なり。
九龍にて尖沙咀から平安夜遊行あり各地の消費場所に「聖誕祭を一緒に祝ひませう」集まり暴警とかなりの騒乱あり。暴警も彼らに暴れてもらはぬことには不当暴力行為叱られるので暴れてもらひたいところ。不毛な防暴で超過勤務手当も奮発の年末。
▼晋三が日韓中首脳会議のため訪中。会議は成都にて開催のところ昨日わざ/\北京立ち寄り习近平と会食の後、夜遅く成都へ。この会議に中共は李国強首相出席で元首たる习近平は在京ゆゑの晋三赴京。
で晋三は成都にて日中韓「3カ国は三国時代の魏、呉、蜀ではないので共に協力し新しい三国時代を築きたい」と。三国志を魏呉蜀がただ争つたといふ理解が浅はか……って如何せ小役人が書いた原稿読んだだけだらうが。晋三は三国志なんてよくわからないので「魏呉蜀で三国志云々」といふ原稿読む際にかなり緊張。これが麻生“漫画”太郎だつたら三国志は漫画で読んでゐて内容に明るいので、もう少し滑らかにスピーチしてみせただらう。
晋三支持率(朝日新聞で)やつとまた逆転。晋三花見の説明は「十分ではない」、政権の対応は「納得できない」なのに「国会でこの問題につき」となると国民のバカな「理性スイッチ」オンで「引き続き解明に取り組む必要ない」が多数になっちまう。
▼香港警察の「止暴制乱」のどこか理論的に無理あるかについて。一部の「暴徒」退治のため反政府であらうと抗議方の大多数を鎮圧することの本来、倫理的な盲点があるのだが中共に媚び賣ることで世界一優秀から世界一バカになつてしまつた香港警察にさういふ中学生でもわかる理屈は理解できない。