昨日香港市民を唖然とさせた香港警察この半年での超過勤務手当HK$9.3億（133億円）につき建制派と共紙は理解示し給与アップも半年の抗暴考慮すれば当然と弁護。だが勇武派の暴力もなければかうして時間潰してゐるだけの彼らの厚遇は釈然とせぬ。花園街の米国総領事館下で監視場所に憩ふ警官撮影したら気づいた警官は慌てゝ黒眼鏡をした。
午後遅く九龍へ。地下鉄のエスカレータで目前の大陸客が「キツネの襟巻き」してゐて昭和の昔は日本でも晴れ着とかこれがあつたものだが強国🇨🇳女人がこれだと「生け捕りか」と思つてしまふ。油麻地でMTR下車して上海街漫歩。営業用のガスレンジはやはりこれなら火力が違ふ。家には絶対に置けない。
１ヶ月前は「大学紛争」の煽りで催涙弾に燻されたこの界隈も冬のやわらかな陽射し。
打毀しに遭つた吉野家は重装備で営業中。
油麻地戯院へ。 1930年に映画館として開幕し日本軍佔領期も上映続け途中から粤劇館となり戦後は香港映画黄金期。施設老朽化で1987年12月31日から成人映画専門館となりそれが下右の日活ロマンポルノの看板（三級は成人指定の意）。ちなみにその成人映画館になる前の12月30日の最後の上映は〈英雄本色Ⅱ〉だつたのだといふ。AVがVCD主流となり成人映画館も商売上がったりで1998年7月に閉館。建物が歴史建築物２級の指定受け改修後の2012年に劇場として復活。周末にときどき施設案内あり今回はそれに家人と申し込んでの内部見学。
隣接の紅磗屋は19世紀末に上水道に利用する海水汲み上げ施設。かつて３棟の建物あつたが都市開発で１棟だけ残り、これが現在は油麻地戯院の事務所となつてゐる。
油麻地の果物市場で「千疋」といふメロン売つてゐてゐる。当然、千疋屋のものではない。多分、中国産。
まだ夕食には少し早かつたが旺角まで歩き上海街にある恒達油渣麺に飰す。
来年４月に発行予定の記念切手。子どもが伝統的な玩具などで遊ぶほのぼのとした切手のシリーズ。その中の１つの「碁」はオリジナルのデザインが「黒服の子たちが白服を取り囲む」といふ図案が時節柄、政治的敏感に引っ掛かり黒服が無難に変更に。茶色にするなら碁を止めて将棋にすりゃいいのに。
