富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

暴大炎上


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先日は姉妹紙の文匯報に区議会選延期を!といふ意見広告1面トップに載せて今日の大公報は「止暴制乱」で区議会選は良識で縦暴派一掃を!と。結局いずれにせよ建制派敗退必至。林鄭のすることなすこと全て裏目に。建制派こそ林鄭憎んでも憎み足りないだらう。蘋果日報は昨日の西湾河で警官に銃撃された学生の記事。香港で「危殆」の重傷者と聞くと日本語は「危篤」に置き換え「今にも死にさう」で「まず助からない」と覚悟するが香港ではかなりの確率で命とりとめる。「危殆に瀕する」の用法で釈度がちと違ふやう。


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昨日の11・11衝突では128人が病院に担ぎ込まれ1人危殆5人重傷の由。それにしても、である、今朝は九龍で路線バス車両でタイヤ損傷の妨害あり乗客乗つてゐるバスまで「勇武派」の攻撃に遭ふ事態。かうした公共交通機関の破壊は絶対に暴力方策としてもダメ。林鄭公邸取り囲みとかお願ひしたいところ。

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林鄭はもう市民の反感など何うでもよく「暴力鎮圧」しか念頭になく、しかも暴力解消する智慧も手段もなく警察武力に頼るだけ。林鄭が何か否定的に発言すると、それへの反発で否定された事象の勢ひが増強する……もはや〈林鄭の法則〉である。香港政治K先生が「林鄭に『まんじゅうこわい』を教えてあげませう、と笑ふのでちょっとネタを考へてみたが、原作通りだとオチは水戸のJ君が「わたしゃ、いっぱいおチャイナがこわい」とさうなるが林鄭にそれを言はせたくない。「リンテイこわい」のタイトル浮かぶが何うしても「まんじゅうこわい」人に分のある噺なので、そのまゝだと本人に被るし周囲の連中は主人公じゃないし……とちょっと悩んだ。

えー、香港も騒動でお疲れのところつまらない噺をお一つ。
暇をもてあました香港政府の行政会の成員が集まり、それぞれ嫌いなもの、怖いものを言いあっております。「傘」「民主派」「市民」などと言い合う中で特首の林鄭が「行政会のメンバーがくだらないものを怖がるとは情けない。世の中に怖いものなどあるものか」とうそぶく。取り巻きの小役人が「本当に怖いものはないのですか」と聞くと、うそぶいていた林鄭はしぶしぶ「本当はある」と白状する。「では、何が嫌いなのか」と念を押され林鄭は小声で「暴徒」とつぶやく。林鄭はその後「暴徒の話をしているだけで気分が悪くなった」と言い出し礼賓府に戻って寝てしまう。
残った行政会の小役人たちは「ほんとは林鄭が気に食わないから、暴徒攻めにして脅してやろう」と「暴徒」をたくさん雇って礼賓府へどんどん送り込む。目覚めた林鄭は声を上げ、ひどく狼狽してみせながらも「こんな怖いものは味方にしてしまおう」と言って暴徒に愛想を売ったが暴徒は一向に林鄭の味方にならない。暴徒は林鄭を詰るだけ。一部始終をのぞいて見ていた小役人たちは暴徒に礼賓府占拠させるなんて大変なことをしてしまったことに気づく。さぁもうどうしようもない。「えーい、仕方がない、もうこのまま林鄭をやつけてしまおう!となった。「やっぱり林鄭がいちばん怖い」
お馴染みの「リンテイこわい」でございました。おアトがよろしいようで……。

林鄭無策に対して今日の新聞に「林鄭とは距離をとってます」の良識的保守派?連名で区議選維持の意見広告。ポスト林鄭に名の上がる曾俊華。それにしてもこゝに名を出す盛智文も大したものだが(林鄭から乗り換え?)今更、CY政権時の張柄良がどのツラ?で出てこれたものかと思ふがプランBでさういふ面々が堂々と出てくるだけ日本の晋三一強よりはずつとマシ。この広告、日本でいつたら石破先生に元官僚、財界人や大学の元学長ら知識人が一同に意見広告するやうなもの。

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農暦十月十六日。いま陋宅で飲んでゐる台湾で入手の鉄観音。これほど茶葉が膨張するのを見るのは初めて。まるでワカメである。


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日テレの「ミヤネ屋」なるバラエティで「抗議活動過激化…香港の今後は」見てしまふ。すごい。番組の勢ひに福島香織さまがむしろ抑制的なのが印象的。

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炮台山に用事あり福元湯圓で湯圓あがなふ。10粒でHK$42もした。以前は小さな箱入りで粉もずいぶんと振つてあつた。 


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このあたりの建物も老朽化でだん/\と再開発の的になるのかしら。
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北角警察署前は自衛のためのバリケードがこれまで内側通行可だつたが閉じられ市民が車道を歩くハメに。とくに抗議活動で武力行使されてゐるわけでもないのに何を考へてゐるのか。

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中環で昨日に続きオフィスワーカーの抗議活動続き路上に溢れゝば非合法活動だが誰も厭はず。勇武派の登場に拍手で歓声。暴力行為への非難より市民に耳貸さぬ林鄭政府への怒り。大学での抗争目立つ。夕方すでに帰宅混雑。 


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中環で昨日に続きオフィスワーカーの抗議活動続き路上に溢れゝば非合法活動だが誰も厭はず。彼ら彼女らが傘をもち前線に出て投石や路上での障害物にするレンガなど集めリレーで渡してゐる。勇武派の登場に拍手で歓声。暴力行為への非難より市民に耳貸さぬ林鄭政府への怒り。その中で警察に対して“Hey Popo, Congrats! You finally managed to go into university and work in Central”と揶揄のこれはひどい。警官が今回の鎮圧でやつと大学(構内)に入れ中環で働くこともできた、と何といふ偏見。


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大学での抗争目立つ。夕方すでに帰宅混雑。 そのなかで暴大と称賛される中文大学での警察による鎮圧激しく学長が出て警察と学生の間に入り調停に動くところ学長が学生らとの話し合ひに歩みよつたところにまで警察は催涙弾放つとは。


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(明報)黎恩灝「社會回到正常 就是延續權力秩序的不正常」20191112

智利民眾早前在建築外牆塗鴉,寫上一句:

No volveremos a la normalidad, porque la normalidad era el problema.

我們不能回復正常,因為原來的正常,就是問題所在。

我們回不了去,不是因為今日亂局不止,而是因為社會回到正常,只會延續權力秩序的不正常。沒有真正和根本的制度變革,香港只會繼續是一個沒有民主普選、警權沒有制約、普羅大眾繼續成為被當權者用政治暴力威脅和壓迫的城市。

昨日だつたか旺角で抗議活動を撮影してゐた旅行客が大陸漢で勇武派にボコボコにされたら「間違ひで」日本人だつたといふ報道あり。またガセか?と思つたが外務省もこれを証実。在香港総領事館からも抗議活動の現場に近づかない、撮影しないと注意喚起出てゐるが日本人でも背の高く丸顔、短髪でとくに「平頭」の男性は香港で大陸漢と思はれる可能性高いので抗議活動の場には近づかない方がよい。それでジバンシーなんて着てゐたら、もう間違ひなくアウトである。

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