富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

林鄭月“蛾”とNHK

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区議選まで2週間で区議選延期困難か大公報は建制派の応援に必死。暴漢に襲はれながら選挙活動に復帰の何君堯がシンボルだが兎に角、建制派に分が悪い。


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本日は科技大学生死去を受け抗議活動再燃と網上で〈星期一 三罷〉のストライキ叫ばれ全港スト(8月5日)や学校新年度9月2日の〈罷課〉に比べれば行動は小規模かになるかと察せられる。港島では何故か西湾河、新界の幹線道路である龍翔道に抗議者溢れ自動車通行阻害など。そこで西湾河の路上で黒子の若者が交通警官に!狙撃される。

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百聞は一見に如かずでビデオ映像が全てを物語る。何う見ても警察の鎮圧に対して若者たちが路上で抗議している「だけ」。道路通行回復するのが役目であらう交通警官の一人が抗議方の若者(白いジャケット)を捕まへ、それに介入と近づいた黒装束でアームカバーした痩せぎすの青年に警官は腹部に狙撃。それを止めようともう一人の青年(紫色の背嚢で手袋)も二発の狙撃があつたやう(こちらは幸ひ無事)。そこでカメラも止まらずとも混乱で360度回り狙撃現場に戻ると白いジャケットの青年は逃げて撃たれた青年二人が防暴警察に路上に押さへつけられ交通警官が周囲の市民を威嚇。撃たれた青年は心停止か、それを警官は無理やりに身を起こし立たせやうとする。救助では考へられぬ措置だが警官にしてみれば(逆の意味で)「死んでほしくない」だつたか。幸ひにも青年は蘇生して立ち上がり警察の一瞬の隙をつき逃げやうとしたが倒れ拘束され救急車へ。


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現場を隔離する防暴警察。警察の異常な銃撃に抗議の市民多し。救助と現場検証終はり防暴Popoが道路封鎖解く。歩道歩き出した市民に向かひ英皇道で催涙弾。退去する防暴が一発お見舞ひ。何といふ狂気、卑怯な態。その中共謹製の催涙弾が路上の雑物に引火。陋宅から近いのでジョギングがてら様子見に行つてみると英皇道で消防が鎮火作業中。


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警官が勇武派とはいへ抗議方の武器もなきほゞ無抵抗の若者を銃で撃つては抗議活動過熱も必死……だが催涙弾も放たれた西湾河で緊急下校措置となつた小学校の裏手の公園では子どもらが遊びトラムは鰂魚涌以西での臨時運行となりトラムの折り返しで架線にトロリーポール架け替への作業など見てゐるとどこかのんびりとした世界。 


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〈三罷〉はあまり大きな動きにならかつたが西湾河での若者銃撃に不満高まり中環で昼休みに中環に働くビジネス市民らの抗議活動となる。防暴Popo出動で鎮圧。 

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道路に抗議者溢れてゐるが「暴動」もないなか警察は催涙弾放つ。もはや警察の対市民戦のやう。

市民散らばり防暴Popoが中環の中心部制覇するなか「ここが封鎖されてたらいったい何うやつて向かふに行けばいいのよ?」と老人。彼らの意地は大したもの。

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警察午後4時の定時記者会見。今朝の西湾河での銃撃につき警察は

當時有超過1名蒙面人拿着類似鐵通物體,該名警署警長拔槍戒備,嘗試拘捕1人並於糾纏期間,另1名黑衣人出現嘗試搶槍,形容警員同時遭遇兩方面威脅,所以決定開槍。
郭柏聰說,第一槍擊中1名男子右前腹,另外兩名蒙面人亦嘗試搶槍或搶犯,警員認為威脅未解除,再開兩槍,無擊中人。郭柏聰說,當時警員無法給予任何警告,在電光火石間用自己能力保護自己和避免被搶槍。

と警官が銃を撃つた行為を弁明。だが誰が見ても交通警官が暴徒に不意をつかれ襲はれ制御きかぬ状況に非ず(むしろ自分から抗議者に近づいてゐる)、若者は警官の拳銃を奪ふやうな所作は見当たらず通告なしに「電光石火」で自らの命守るための正当防衛の必要性などなかつたことは明らか。なぜ、そのやうな「弁明」してしまふのか。調査中なら調査中でコメント控へると官房長官・菅某のやうな卑怯な対応もありと思ふのだが。警察が行為で市民の信望墜し会見の弁明が更に不信感を招くのだから。

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午後4時半の香港Popoのなかで港島総区指揮官の郭柏聰、今朝の西湾河はまさに彼の管轄だが、壇上のいつもの「言ひ訳チーム」のメンツのなかで郭 Sirがいちばんメンタル的に弱い。未来のトップ候補なのに。


さすがの香港警察も今朝の白バイ警官による抗議方に向かつた「轢き殺してやる!」のキチガイな暴走行為は「必要上の行為」とは言ひ訳できず、この白バイ警官は職務から外し休暇扱ひとして当該行為について担当部署が調査の由。これだけの狂気でも休職にできぬどころか、この白バイは路上で警官が暴徒にケミカルの何だかかけられたりの混乱で警方と抗議方を分離させるために白バイで突っ込んだとまで背景説明。香港警察より軍事法廷のある軍隊のほうがマシ……かもしれない。警察の暴力行為の独立調査委設立は頑なに拒み監警会でとする林鄭だが監警会に参画してゐる英国人の専門家が調査対象案件多すぎ監警会の権限は限界ありとても対応しきれずと指摘。当然であらう。

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西湾河銃撃で社会の混乱もあり……で林鄭が晩に臨時の記者会見。相変わらず暴力行為非難で暴力には負けぬ、暴力で社会は改善されぬ、一刻も早く平和な社会環境取り戻し……とそれだけ。その暴力行為終はらすために具体的に何ができるのか、をバカな林鄭に回答もできず。無能な輩をトップに置いた組織、社会の悲劇。NHKのNW 9ではこの香港関連の報道で林鄭の名前を「林鄭月蛾」と出してしまひ番組の最後でお詫び。それにしても「蛾」とは洒落にならぬ。香港に毒林粉を撒きちらしてゐる。

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