富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

和你飛……って飛べないよ、これぢゃ

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昨晩の太子站騒乱。さすがに警察の速龍隊も無差別に市民を殴打してはゐないと思ふのだが(蘋果)。黒蟻狼藉で3站は本日、閉鎖のまゝ。

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昨日のやうな騒ぎあると大公報は本当に見事に黒蟻諸君の暴動を詳しく報道。あんたら本当に暴動起こす彼らが好きなんだね、と思ふ。彼らが騒いでくれることで血が踊るとは。

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今日は空港での妨害活動なのだといふ。反送中運動に多少理解してした親会社をもつCXが中共に目をつけられ中共の領空権まで持ち出されゝば会社もさすがに服従で反送中の空気を根こそぎ排除せざるを得ず。運動が成果よりも後味悪い負の結果になつてゐはせぬか。


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黒蟻社中は午後、空港敷地内で路上にバリケード築き警察と対峙。警察は彼らが路上占拠始めたところで鎮圧に動き何故に一網打尽しないのか。エアポートエクスプレスは不通、東涌線も麻痺。黒子が東涌站構内で施設破壊も警察は一切それを放置プレイ。破壊者は当然とんでもないが香港警察の責任も厳しく叱責されるべきだろ。

  • フライト客に不便だが、どうにか動ける空港占拠
  • フライト客が移動できない道路封鎖

どっちが、それでも反送中運動にフライト客の共感得られるか、よく考へてみればわかることなのだが。もはや彼らの運動は出口見せず。ちなみにアタシが香港空港に到着して空港からの交通が麻痺してゐたらリーガル空港ホテルなんてバカ高いし爆満だから台北行きのフライトでさっさと台北に遊びたい。


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黒蟻社中は空港施設に入れぬため東涌に徒歩で移動してMTRの東涌站コンコースで狼藉のかぎり。昨晩の太子站等でのMTRの警察合作に対する仕返し。やりすぎ。いつの間にか敵は林鄭から警察そしてMTRになつてしまつた。何うせ効果的に公共交通機関を妨害したいのなら、それこそ港珠澳大橋でも路上占拠すれば中共の国有資産なので大変なことになるのだが。


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東涌站での狼藉でMTR東涌線は不通。いつもなら騒動のあとMTRの無賃乗車で帰途につく彼らも足がなく大嶼山(ランタオ島)の空港幹線道路を歩いて市街へ。約20kmで悪天候のなか2時間半。途中で彼らに好意的な自家用車運転手が彼らを乗せてくれたといふ美談もあり。警察は大嶼山から彼らが海運で還るのに備へ中環や屯門などの波止場で待ち受け。だから空港で彼らがピケを張つたときに何故に一網打尽にせぬのか。理解できない。

本日、香港競馬今季開幕でメインレースは行政長官カップ(画像は昨年の笑顔)。林鄭が出てきたら沙田は荒れて競馬開催どころぢゃなかったが折角の「市民と交流」との機会だつたのに。行政長官不参列の場合は政務司なり誰か政府高官出てくるが今の状況では誰も競馬場になど怖くて来れやせぬ。

蘋論:普選路斷 特首惡晒 法治瓦解 | 蘋果日報 | 要聞港聞 | 20190831

自由、民主、法治,一直被視為文明社會的三大支柱,而被視為華人世界三小龍的香港、台灣、新加坡,原本各有欠缺。香港,有法治、自由,缺民主;台灣,有自由、民主,缺法治;新加坡,有法治、民主,缺自由。然而,8.31決定對香港普選落閘,雨傘運動又未能撼動其絲毫,民主政制遙遙無期,不只讓市民對抗爭感到疲憊,也讓官員日益驕恣,執法、司法淪為人治的強力工具,市民的自由,連免去恐懼的自由都被剝奪,香港即將從文明社會除名。

昨日の蘋果日報社説。自由、民主と法治は文明社会の三つの基本。香港、台湾とシンガポールで見てみると香港は法治と自由はあるが民主に欠け、台湾は自由と民主はあるが法治に欠け、シンガポールは法治と民主はあるが自由に欠ける、と。一寸無理やり、殊にシンガポールは眉唾もの。香港は社会が疲弊し法治が権力の意で動き、これで自由剥奪されたら、と。本当にすべて林鄭のおかげ。一国両制や50年不変の脆さ、限界あつたのは事実。だが何うにかそれを露見させずにすることが務めなのに林鄭は抉じ開けてしまつた。直近の世論調査(中文大学香港亜太研究所)で林鄭の評価は28.4点(前月比▼4.5)。これは「支持率」ではなく100点満点とした場合の評価。よつて支持の有無問へば数字はもつと低い可能性大(ちなみに律政司・鄭若驊は更にひどく20.3である)。

朝日新聞論座〉に拙論掲載。この機に及んで中共批判据ゑ置きで香港のコトもあらうに民主派にまで苦言とは富柏村も日和つたどころか転向か?と叱られさうだが香港でいま必要なのは中道多少リベラルの現実政党。だが市民レベルで中共嫌ひは本当に凄まじく多少でも(必要悪としての)一党独裁中共を受容がどれだけ六ッかしいことか。

今朝のTBSテレビで関口宏サンデーモーニング〉も冒頭から15分、香港の昨日の動き。さまざまな香港に関する言説が流布されるなか網上の勝手気儘なつぶやきなだ未だしも……ってこの日剩もその一つだが、一応名の通つた言論人のコメントがAmebaだらうが通じて流され、それをYahoo!がそのまゝ垂れ流すのには恐れ入つた。昨日の黄之峰とアグネス周庭の検挙釈放について。

北京政府としてはこの31日に、激しい勢いのデモをやるだろうと計算していたが、なかなかそういう状況が見えてこないので、とりあえずこの二人を拘束したということだろう。一方、2人の逮捕を受けて、民主化活動の主催団体が31日のデモは中止すると言ってしまった。つまり、ここで暴れてくれれば一網打尽にできてしまうと考えていた中国政府の計算が狂ってしまった。その意味で主催団体の判断はとても賢明で一枚上手だったし、北京政府は“やられた“と思っているはずだ。だから改めて刺激するという意味で二人を保釈し、また暴れてもらおうと。そういう計算だろう。暴れてくれればテロ指定ができる、させてくれよと。そのための状況を作るために煽っている。暴走してしまう人を待っていると思う。

思ひ込みといふか妄想でこゝまで公言できるのは賞賛に値す。時系列に基づく事実の誤認も「見上げたもんだよ屋根屋の褌」だが何うすれば、こゝまで無責任なことが言へるのか。自らはノーリスクで主張は自由、だがその語る対象には何百人どころか中共も含めれば十数億人の命がかかつてゐるといふのに。こんな主張する輩がゐるのは合憲だが、そのコメントを無思慮に使ふ、これもマスコミ?があると思ふと、その見識ならぬ常識を問ふばかり。どれだけ低レベルなのか。

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