富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

「平成最後」の重賞レース、海外G1で日本馬勝利……か

農暦三月廿四日。朝、黒雲が空を低く覆ひ驟雨。次第に空は明るくなり沙田の競馬場に行く。今日は国際G1でChairman’s Sprint Prize、Champions MileとQE II Cupあり。スポンサーのFWD(富衛保険)は寡聞にして知らず。中共の保険会社で香港競馬も中共資本に蝕まれたかと思ひきやFWDはPCCWや香港テレコムも同様にPacific Century財閥傘下で李嘉誠次男・Richard Liのもの。20世紀末に東京駅八重洲口南の旧国鉄所有地を落札した会社がこれ(Four Seasons Hotelがあり現在は別の投資会社に売却済み)。競馬場の食事場所押さえてゐたわけでもないので開場に合はせ午前11時過ぎには馬場入りするが会員席も非会員がフリーで坐する場所はかなり狭くなつてをり常連の連中がすでに室内の席は佔領済みで天気好天で陽射し厳しいなかゴール前の屋外席に。

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前半5レースで3試合を地味に単勝2と複勝。かういふ日は運が続かぬと覚悟。R6のChairman’s Sprint Prize(芝1200m)は本命のMr Stunning欠場でBeat The Clock(Size厩舎、モレイラ騎手)が優勝。1番人気は豪州でスプリントでG1を2勝のSanta Ana Lane参戦だつたが4着。的中。

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Champions Mile(芝1600m)は昨年のこのレースから昨年12月の香港国際のスプリントも含め重賞8連勝中のBeauty Generation(Moore厩舎、Z Purton騎手で馬主は化粧品小売り大手Sasa(莎莎)二代目の郭浩泉)が余裕の貫録でハナをとつたまゝ楽勝。当然の結果に誰も驚きも喜びもせず。

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単勝オッズ1.05倍は香港ジョッキークラブの最低規定倍率。競馬場で邂逅の日本十連休で来港のY氏と「これでも銀行預金の低金利考へれば5%つくと思つたら御の字」と。複勝狙ひで単勝3番人気……それでも21倍だつたSingapore Sling(Millard厩舎、K Teetan騎手)の複勝とし2着で2.1倍の配当でも有難い。Beauty Generationは6月の安田記念に参戦の由。R8がQE II Cup(芝2000m)で日本馬は一昨年、ネオリアリズム藤原英昭厩舎、福永祐一騎手)が優勝。今回は地場で昨年12月の香港国際カップ(芝2400m)優勝から重賞3連勝中のExultant(A S Cruz厩舎、Purton騎手)が1番人気で日本からはリスグラシュー(矢作厩舎、O Murphy騎手)13頭だてで2番人気、9番人気のディアドラ(橋田厩舎、武豊騎手)と10番人気がウインブライト(畠山厩舎、松岡正海騎手)の3頭が参戦。昨年のこのレースと5月のCharter Cup優勝以降はパッとしないPakistan Star(O'Sullivan厩舎)は5番人気だが、この馬のデビュー当時騎乗していたChadwick君を起用で復活なるか応援したいところ。今日はこゝまで地味に単勝、一寸魅力的な複勝の1点買ひで順調だつたが、このレースくらゐは、と堅めにExultantとリスグラシューをマルチバンカーにしてパドックから気分良さうなウインブライトとPakistan Starを脚に入れて三連単の馬券購入。レースは第4コーナーでPakistan Starが果敢に挑み、これとGlorious Foreverが競つてゐたが「まさか」でウインブライトが飛び出しExultantとリスグラシューの追ひ上げ躱し優勝。

単勝48倍の金星でアタシはHK$6623(94,000円)の三連単的中。

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松岡騎手はウインブライトのG1初勝利しかも海外 、にゴール前から鞍上で腰を上げ左手でガッツポーズの歓喜。しかも1.58.81の時計は昨年11月にEagle Way(本日9着)が記録した1.59.3を0.5秒上回るコースレコード達成。残り2レースも単勝と最終レースは地味な三連単をまたも当てゝ今日は我ながらお見事な成果。ところで本日の国際G1では中共国歌〈義勇軍行進曲〉と〈君が代〉流れたが香港政府が俄か愛国心唱ふところレース後の祝賀で国歌吹奏のところ起立する者は会員席の屋外席では数名、君が代も同様。すでに次レース予想に余念なきところ競馬好きはアナーキスト。もう一つ「ところで」はこのウインブライトの優勝も「平成最後重賞レースの海外G1で日本馬勝利」とかいはれるのでせうね、とY君と語る。

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本日の競馬はR1とR5は外したが(R4の上にとあるのはR5の間違ひ)R8とR10で三連単当てた他の6戦はどれも一点買ひで単勝複勝当てゝをり我ながら立派なもの。

晩にNHKスペシャル | 平成史スクープドキュメント第8回 情報革命 ふたりの軌跡~インターネットは何を変えたか~見る。

ネットでwwwの誕生が1989年で、まさに平成は「ネットの時代」。新聞のテレビ欄に
 ヤフーを築き上げた男
 ネット社会の夢と挫折
 孫正義ひろゆき語る
とあつたので孫正義2ちゃんねるの「ひろゆき」氏に焦点当てた内容か、と思へば左に非ず。孫正義の下、Yahoo!JAPANを作り上げた井上雅博と、ファイル共有ソフトWinny”公開で情報革命興した金子勇の二人が主人公。井上を孫が、金子をひろゆきが回顧してゐるのでテレビ欄はさうなつたか、わかりづらい。井上も金子もすでに逝去。井上はネット情報がすでにYahoo!JAPANで収集と管理も能はずと諦観しネット第一線退き一昨年の春、米国加州にてクラシックスポーツカー耐久レース大会に参加し自損事故で死去。享年六十。金子は2004年に著作権法違反幇助の疑ひで京都府警察に逮捕されるがネット上で金子支援する匿名の援助金集まり2011年に最高裁で無罪確定。金子は。"Winny"開発者で匿名〈47氏〉であつたが43歳での早逝。もはやネットは世界覆ひ既に誰も管理できぬ巨大な気狂ひ世界となりぬ。

 

国粋右翼諸君も左翼陣営も、この晋三の従米奴隷抱きつき外交姿勢を糾弾すべきでしょ? https://t.co/CzXn1xeXOP