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農暦七月初八。土曜日。十日も香港離れてゐたので仕事も溜まり官邸で終日机に凭る。帰宅して枝豆とビール。これもそろ／＼季節外れ。自家製コロッケはウヰスキーのロックが合ふ。コロッケといへばソースだがコロッケにソースはかけずキャベツにほんの少しだけソースをかけるのが習慣になつてゐる。
▼今朝はいつものやうに早起きで阿野冠『ジョニー・ゲップを探して』読む。浅草から下谷を舞台に売れない芸人や奇妙キテレツな人々たちに翻弄されながら芸人目指す（まさに作者本人なのだが）中３男子の不思議な正月数日の話で、これが作者16歳のときの作品だと思ふと恐ろしいほど。タイトルの通り、この物語はJohnny Deppへのオマージュでもあるのだがアタシの場合、肝心のJohnny Deppの映画作品を一つも見たことがないので、そこがピンとこないのが残念。

ジョニー・ゲップを探して 幻の浅草ピン芸人 (文芸社文庫)