農暦六月廿二日。晩に湾仔。Ｎ嬢の旦那Ｋ氏来港で家人と四人で会食。湾仔で、といふことになり留家厨房提案したら先日行つたばかりと聞いて
Ｎ嬢から益新は？と提案受け、かなり久々に益新美食館。拙日記で検索してみると2009年5月が最後といふことは９年ぶり。受付嬢にアタシの顔を見るなり席に案内され旧知の黒服給仕に名前まで呼ばれ覚へてゐてくれたか、とこそばゆい。1991年だかに当時銅鑼湾駱克道にあつた益新に家人と初めて飰したところ知己の富裕Ｍ氏が浮気相手と会食に邂逅で先に食事終はつたＭ氏は私らの分まで会計済ませてしまつたが「給仕に心づけだけはよろしく」と言ひ残されM氏の面子もあるので当時のアタシにしては破格のチップを残したら次から上客扱ひで、なるほどかういふものか、と勉強。香港で広東料理の老舗として名を馳せた益新飯店は駱克道から利舞台に移り、この頃が商売は最盛期。経営者のＣ氏引退で店を閉じたが旧知の客より惜しむ声多く経営者代はり高級住宅地・渣甸山の居住者倶楽部施設で再開。場所が場所だけに客も限られたが、そこを離れ跑馬地成和道（現在は星巴珈琲）に移り小さく営業続け、その後、今の湾仔へ。スタッフも随分と入れ替はり昔の良さが欠けた気がして足が遠のいてゐたが今回あらためて美味くサービスも大したもので敬服。女将にご挨拶。そんな昔からの客かと驚かれる。
▼「成長力」の「成」でも一角足りなかつた晋三が皇位継承式典事務局立ち上げで不敬にもまたもや誤字。誤字は百歩譲つて筆致はそれなりに映るが浄瑠璃Ｋ氏の指摘は（写真を大きくしてみると）一筆で書いたものに非ず、の提灯書き。なぞり書きしても誤字に気付かぬ〈美しい国日本〉。
@fookpaktsuen: 家族みんながヒーロー14年ぶり続編「インクレディブル・ファミリー」（朝日新聞）洋画のセンスなき邦題も首を傾げるが「インクレディブル」は日本人が一般的にどれくらい意味を解すのか…… URL
