農暦五月十九日。朝二時すぎには目覚めてしまひ机に凭る。朝三時半頃から下雨。昨日曜が香港特区成立記念日で本日代休。午後まで官邸で残務処理。銅鑼湾に遊び夕方、太古城。家人と是枝監督『万引き家族』見る。これはそりゃ人口に膾炙すも道理。じつに上手い脚本と演出。話の筋として、ありえないやうな話でも少なからず辻褄合はせ気になる……フィクションだから良いのだが。歌舞伎などでは当然の奇妙な巡り合はばかりで、それがないとドラマティックにならないとしても、是枝映画が日常生活の断片なので気になる。この映画は、この万引き家族の彼らを「なんて可愛そう」と第三者的に見てをれず。彼らを生んでゐるのは私たちの社会であり、私らもいつ何時あのやうな絶対の悪条件に陥ることを強いられるかわからず。少年が読む「スイミー」といふ話、国語の教科書に40年以上も載つてゐるさうだが（レオ＝レオニ作、谷川俊太郎訳）それを自分が教科書で知らないのだから小学生だつたのも随分と昔。帰宅して明日からの旅行に荷物まとめる。
@fookpaktsuen: 危ないブロック塀、続々 2498校で確認、さらに増える見込み（朝日新聞）同じことが中国で起きた場合は「だから中国は」と罵るが、日本国内の場合は「日本人もダメ」とはならない。 URL
