富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2018-06-17

農暦五月初四。快晴。長野H氏にいたゞいた共和園芸農協のサクランボ「紅香」頬張る。美味。朝から散髪済ませ夕方まで官邸執務室で残務処理。小泉武夫『幻の料亭・日本橋百川』少し読む。客筋は日本橋界隈の豪商だが、豪商がパトロンとなつて大田南畝山東京伝十返舎一九らが文人墨客らが好きに遊んでゐたといふ。古くは六代目圓生、近くは志ん朝の落語でも有名な百川が長崎の卓袱料理から始まつてゐたとは知らず。それにしても小泉先生、発酵とか食品の専門家で健筆は勿論だが、こんな江戸の料亭の歴史まで研究されてゐるとは。脱帽。江戸で今日となつては幻で終はつたのが百川。当時から江戸一の料亭の八百善は形態こそ違へ今日まで。ところで志ん朝師匠の漫談「山田吾一」は映像、録音が残つてゐない?