農歴四月初四。疲労困憊な上に食欲どころか酒すら飲みたいと思へぬほどに体力なく体重も減少続き60kgを切るところ。何もやる気がないなか注文受けてしまひ手もつけてゐない針仕事に精を出す日々。晩にいたゞきもので奈良女子大の焼き菓子頬張る。昔ながらのお味で包装もきれい。久ケ原T君から、この學章の意匠が伊勢大輔(いせだいすけに非ずいせのたいふ)の古歌に謳はれたナラヤエザクラと、正倉院御物に見る八稜鏡、それに婦徳示すヤマトナデシコと、さすが奈良女高師にまつわる分かり易いイメージの集成、と。なるほど。そこまで詰め込んでもいやらしくないのがさすが。
▼西城秀樹のヒット曲“YMCA”を昭和のあの当時、老若男女が“Y〜M,CA”と身振り手振りで踊つてゐるのを見てアタシは恥ずかしくてたまらなかつた。アタシはVillage Peopleのあの“YMCA”の歌の意味するところが直感的にわかつて、こんな歌とても恥ずかしくて、と思つた。
It's fun to stay at the Y.M.C.A.
It's fun to stay at the Y.M.C.A.
You can get yourself clean
You can have a good meal
You can do whatever you feel
といふ、いかにもノーテンキなほど明るく前向きな歌詞。YMCAにおいでよ、とまるで基督教啓蒙運動のやう。だが中学生のころに日本航空だつたかが“Zero”といふ若者対象の欧米旅行のパッケージを展開して、それは米国ならグレイハウンドのバスに揺られ安ホテルに泊まりといふやつで、その無料で配つてゐたと思ふとかなり充実した旅行ガイドだつたが、それを貪るやうに読んでゐて桑港や羅府のYMCAは手ごろで気楽に泊まれるが「ホモが多いので注意」とあつたのだ。衆道は耶蘇では禁忌のはずだがむしろ閉ざされたサークルで禁忌こそ至極の愉しみなのはよくあることで天主教の教会での神父様の悪戯や比叡山のお稚児遊びのやうにYMCAといふのはさういふ場所なのだといふイメージがあつた。そこに“YMCA”である。Village Peopleの社中はあまりに「そのまゝ」なので違和感もなかつたが、それでも米国が保守的なやうでよくもこんな曲がメジャーヒットしてると驚いたが、それを西城秀樹があの青春ソングとして唄ひ、それを日本国民が何の疑ひ、違和感もなく、まるで念仏踊りのやうに騒いでゐることに驚いた。中学校でも運動会の集団演技の余興で使つてゐて、つまらないことですぐ水を得た魚のやうに生徒指導に熱心な教師たちが、これを生徒に踊らせてゐるのも「あんたら、なんやねん」である。まるでいかりや長介の「だめだ、こりゃ」で、あぁこの世界から抜け出したいと切に願つた、あのころ。
@fookpaktsuen: 2012年の自民党総裁選で石破茂、石原伸晃、安倍晋三が争っていた当時「誰を支持するか?」問われた麻生太郎「暗いやつを選ぶか、あんまり頭のよくないやつを選ぶか、だったら、おなかの悪いのが一番いいぐらいじゃねぇか」と答えて晋三支持と。