富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2018-01-05

農暦十一月十九日。小寒陽暦の正月気分も遠のいたが、ふと思つたのがお年玉。今の相場がどの程度なのか?と思つたら(見た資料が都道府県別でかなり差があつたが)総額で3万円台が最高。アタシが小中学生の頃、家が商売をしてゐたのでサラリーマン家庭より高値だつたのも事実だが高度経済成長期で当時の総額と今が変はつてゐない事実。当時の物価を考へるとお年玉の景気効果もどれだけ下がつてゐることか。中学1年の時だつたかSONYのジャッカルといふ「テレカセ」発売され61,800円だつたが祖母らにねだりお年玉を奮発してもらひ入手してゐたのだから。ちなみに当時の大卒初任給が94300円ださうで。昨日までの好天が本日は雲行きあやしく午後から小雨。昏刻に湾仔で家人と待ち合はせ。香港の古くからの商家や路上の店舗を写し続けた呉文正(1970〜)といふ写真家の写真展見るためで湾仔のMorrison Hillのあたりと家人から聞いてゐたのでMorrison Hill Rdのダービーといふパブで啤酒飲みながら家人の連絡待つてゐたら写真展の開かれてゐるf22 foto spaceが二軒隣りのビル。この写真展もお勧めだが(明日まで)このフォトギャラリーもまぁ凝つたつくりでカフェ併設で道楽とはかういふものか、と敬服。この写真家が写した(かなりの店舗がこの10年ほどで廃業してゐるが)場所がGoogle Mapに記録されてゐる(こちら)。写真展のあとWanchai Rdの拉麺太郎で軽く夕食済ますつもりが同店で旧知のO氏、T氏が飲んでゐて扉開けるなり二人を見て家人が思はず「帰ろ」と苦笑。結局飲み会となり二時間半ほど。最後に生姜拉麺啜る。二次会へ行く算段の二人と別れ帰宅。
▼最近、陋宅のマンションエントランスにフリーペーパーとして積まれてゐる中共紙大公報に目を通すが今日の記事に「歪曲歷史 練乙錚「獨」害港青」とあり何かと思へば練乙錚がニューヨークタイムズに書いた記事への批判。“Is Hong Kong Really Part of China?”(こちら)。「香港独立」の主張は法的にけして問題ないこと(井上ひさし吉里吉里人』にある通り)は練乙錚の指摘の通りで香港が大中華帝国の一部であったとせよ実質的に英領になってからが近代の「領域」として成立したことも正しい。だがそれが中共に通じる筈もなし。