富柏村香港日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴る日剩でござゐます

撐傘尋月

fookpaktsuen2017-10-04

農暦八月一五日。中秋。ビルマミャンマー)のラングーン(ヤンゴン)よりT君来港。当初の曼谷経由の予定は昨晩ラングーンで空港へ行く道路渋滞でT君は曼谷行きのフライト逸しビルマ国営航空の今朝の直行便となつたが14:15着で到着予定時刻はラングーン出発から定刻通りなものゝフライトレーダーで見ると13時半でもベトナム上空にあり定刻で到着とはとても思へない。14時半頃当方も空港に着き掲示板見ても到着予定時刻は14:15のまゝで他のフライトは刻一刻と情報がアップデートされるなかビルマ航空だけがそのまゝ。結局15:13に到着して、その到着時刻だけはアップデートされたがA出口となつてゐたが客人が出てきたのはB出口。本日幾度か驟雨あり。中秋の日で市街は午後から帰宅渋滞。晩はT君とFCCの中華に飰す。Château Fleur Lescureのセコンド 2007年。FCCを出るとFCC横の石畳の坂も夜二更にいつもにもまして中秋で若者少なからず。まだ歩くタンクトップにホットパンツの若い女の子もゐるがT君、神妙な表情で「彼女らは皆、売春婦ですか?」と。ヤンゴンでは夜更けに暗い街角にうろうろしている若い女性は企街の娼婦くらゐか。T君は宿泊は1泊US$100の予算だつたが香港の宿泊費の高さに驚くなか見つけたのが尖沙咀はMirador Mansion内にあるゲストハウスで1泊US$78だといふ。最近は重慶マンションや同列のゲストハウスのレベルも低くなからう、とMirador MansionまでT君を送る。この建物は中央に巨大な吹き抜けのあるロ字型のフロアでネーザンロードから入る直近のエレベーターばかり混んでゐるが奥にも何機かエレベーターあり、そちらから14階にあるValentine Guest Houseのレセプションへ。セキュリティは慎重でインターホン越しに予約番号確認してからドア開けるほど。強盗警戒かといへばオンライン決済が主流で現金など動かぬだらう宿泊施設でこゝまでやるか……と感心。狭いが清潔でけして心地悪くもなき部屋。中秋の晩の市街、公園、沿岸は折角の月も厚い雲に覆はれた空に見えぬのに多くの市民が家族や友人と提灯を手に漫ろ歩き。節句の習慣とはいへ熱心なもの。

朝日新聞(終わりと始まり)絶望の一歩手前で「それでも、愚直に選ぶ」池澤夏樹こちら)。

この数年間、安倍晋三という人の印象はただただ喋るということだった。枯れ草の山に火を点けたかのようにぺらぺらぺらと途切れなく軽い言葉が出てくる。対話ではなく、議論でもなく、一方的な流出。機械工学で言えばバルブの開固着であり、最近の言い回しを借りればダダ洩れだ。
安倍晋三は主題Aについて問われてもそれを無視して主題Bのことを延々と話す。Bについての問いにはCを言う。弁証法になっていないからアウフヘーベンもない。

⇧「私は真の保守とは「社稷*1を守り保つ」ことに尽きると考える……これほど明歴々と分かりやすい「保守」の言があるだろうか」と久ヶ原T君の弁。御意。

*1:社稷(しゃしょく):①(archaic, literally) the gods of the soil and the harvest②(archaic, figuratively) a nation; a country