富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

立憲民主党

fookpaktsuen2017-10-02

農暦八月十三日。昨日の気温は香港天文台で摂氏33.5度記録し十月で20年ぶりの暑さの由。国慶節代休。鑑定で書類整理。午後遅くジムのトレッドミルで走る。人気のないTaikoo Placeを抜ける。各々のビルでロビーの休憩用ソファには行き場のない老人らが「屯ろ」かといへば誰彼も話すでもないから屯ろに非らず恍惚と。静かで冷房が涼しく心地よいから来るのだらがシャツ1枚でよくぞ凍へぬもの。Taikoo Placeの拡張工事凄まじ。かつては香港島の場末の軽工業ビル地帯でSCMPの編集部、印刷所、凸版印刷などもあり。90年代からの再開発以前のビル(地図中の赤枠)取り壊し。その建設の影響で何度も通つてゐるが気にもならなかつたオフィスビルだがOxford Housedだけが孤島になつてゐる。そのG階にパブがあるやうでオープンフロアは子連れの家族がファミリーパーティで賑やかだが、かういふ場所で子どもも気兼ねなく遊ばせながら親は親で酒を飲んだりも楽しいことだらう。そのパブはRITESといふベルギー酒場でパルムエールがあつたので「常温で頂戴」と請ふたら「啤酒がお好きなんですね」とバーテンダー君が笑顔で。はい!家人が具合芳しからず晩も食欲ないといふので岡田屋太古店の板長寿司で寿司つまみ帰宅。本日「立憲民主党」立ち上げた枝野幸男君の一時間余の記者会見の録画をじつくりと見る。これはこれで立派なものだが一番困るのは小池希望が枝野新党をば敵にして有権者がそれに惑はされ反自民の票の喰ひ合ひ。

▼一昨日ザ=ゴスペラーズのコンサートでお会ひした仙台B社長にメールしたら返事いただく。いつも感情欠如かと思ふほど感慨もなにもないアタシだがBさんからのメールの一節に不覚にも感涙緩む。

僕が若かったとき富柏村(の本名)に何もしてあげれなかったので、これからは僕が困らないような「リクエスト」を下さいね。

と。お世話になつたころ、よく何かにつけ叱られてばかりゐたが叱るときはいつも「おまえのミスの責任は俺がとつてやる」といふ信頼のある方で叱られても自分でもなぜ叱られてゐるかはわかることなので不愉快でもなかつたが、その方から30年も経つた今、突然の再会にこのメッセージはないだらう。自分の部下、仕事仲間には自分が施し与へることが当然といふBさんの信念。その機会を逃したから、と今でも「何かあれば……」とはさう易々といへることではない。敬服。