富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

dans la soirée, je bois un verre de Pernod d’été

fookpaktsuen2017-08-08

農暦閏六月十七日。日本から戻りフラッシュバックのやうにテレビの情報バラエティ番組で飲食店紹介と部屋の整理の映像が頭をよぎる。テレビはほとんど見ないし日本でも自分からテレビをオンにしたのは朝のNHKの0655の時間だけだつたが、飲食店紹介は定番のラーメンが今回はとにかくナポリタンスパゲッティ。あんなもの、と思ふがナポリタン。そして要らないものに溢れた部屋の整理整頓。整理整頓好きのアタシには何の参考にもならず。先週は東京で会議、会議の連続だつたが我ながらオフィスワーク好きだわ、で独り夏の休暇が多い官邸でご執務。帰宅して夕食まで法蘭西のキチガイ酒=Pernodを飲む。そこで一句。
dans la soirée, je bois un verre de Pernod d'été
仏語俳句といふと、なんか仏様のご加護がありさう。パスタで夕食のあと、母が久ヶ原T君からいたゞいた京都老松の梅酒羹を頬張る。
MTRの公衆道徳PRの広告に目が止まつた。「座席を譲りませう」だが「ズボンの上にギブスしてる骨折偽造者」にアタシは絶対に席は譲らない。もう一つの標語は「車内を清潔に」で、コーヒーのカップ持っていて飲まない女子高生なんてゐないと思ふし、寿司のパックをそのまま膝の上に置いてナオンと笑顔で喋つてゐる青年も寿司のフタを開ける寸前に見えるのだが。
天皇の「お言葉」から1年。昨年あれをマレーはマラッカのホテルで拝見したが、あの時、その天皇退位が何らかの形で当時は飛ぶ鳥落とす勢ひの晋三の政治改革にスケジュール的に支障生じさせるとは思つたが改憲へのプロセスが遮られたばかりか晋三に不利な状況が結果的に生まれ今では一年前どころか数ヶ月前も比較にならぬ晋三人気の凋落。結果的に良かつたが結局のところ天皇に未だに政事を委ねる日本。
▼政府の国家戦略特区ワーキンググループによるヒアリングに「同席」してゐた加計学園関係者の発言内容が好評された議事要旨に記載されず。これについてワーキンググループは今後公表の議事録でも加計学園の発言は公式発言でないとして掲載せぬ、と。内閣府ヒアリングの速記記録も「用済みで今は存在しない」とし録音記録もないとする、明らかに嘘。晋三はこのワーキンググループの議論は「すべてオープンになっている」と嘯くが2年前の加計とのやりとりは検証できないまゝ闇に葬り去られる。