富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

農暦四月初十。立夏。晩に汗だくでキムチ鍋。信州は川中島、酒千歳野の純米吟醸「幻舞」飲む。
朝日新聞憲法70年で、といはれただけで「朝日嫌ひ」の諸君にはウンザリだらうが今日の社説「第2の政治改革構想を」こちら)。 確かに我々はポスト小泉の政権が自民、民主とも1年交代のなか「安定した政権、強い首相」は求めたが、その結果が「晋三1強」で、それが国会がいくら騒めいても晋三記念昭恵の森小学校疑惑で首相夫妻を質すこともできず、数々の閣僚の暴言でも政権は安定で、たゞ晋三に2020年改憲を宣わさせることになろうとは。国会の安定多数で自民党が無理矢理な共謀罪も晋三は「この条約が締結できないのは日本など少数で」と嘯くが、その国連指針執筆の専門家が、それは「対テロ目的でない」「利益目的の組織犯罪を取り締まるための条約」「既存法で加盟の条件を満たすのであれば新法の必要はない」と指摘(朝日、こちら)。晋三のイカサマ。それを首相に据ゑる国民の浅慮。さういふ世相に中道左派リベラル気取る朝日新聞だが「保守」気取る佐伯啓思先生の連載(異論のススメ)憲法9条の矛盾「平和守るため戦わねば」(こちら)は、まるで「朝日に読売通り越して産経が侵略してきたやうな」主張。これを載せることも朝日の言論の自由の精神か(まさか)。それにしても佐伯先生、この連載は半々くらゐの確率で啓蒙的だつたが今回は北朝鮮危機という前提でぶっチギレすぎ。