農暦三月二十六日。曇。官邸で周末の書類整理。こゝ数日どうにか誤魔化してゐた風邪だが悪寒がして体温測ると摂氏37度。年寄りには高熱。さすがに薬に頼らざるを得ず養和病院の太古の診療所へ。抗生物質まで処方される。家の近所のショッピングセンターにあるジュースバーに意味不明の日本語。「緻密な果肉かる溢わる果汁」とは。「溢わる」は「れ」が「わ」になつてしまつた「よくある」ひらがな誤記だが「かる」が不明。しばらく考へて「緻密な果肉から溢れる果汁」だと判る。「ら」と「る」はかなり違ふと思ふのだが。高度な誤記だと家庭用花火の注意書きで「ぢぬんのラえをぐろぐろまねります」なんてのもあるさうな。今晩は家人がポルトガル風のタラのコロッケで白ワインと思つてゐたが処方薬に幸ひなことに「酒は避ける」がなかつたので少しだけ飲む。川西秀哉『明仁天皇と戦後日本』(洋泉社新書)読む。どこかの書評でかなり誉めてゐたが一読すると既知の歴史のおさらひで大したことない内容。
- 作者: 河西秀哉
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2016/06/02
- メディア: 新書
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