富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-12-27

農暦十一月廿九日。もういゝ加減連休開けてもいゝが今日は聖誕節が日曜だつたので、その代休ださうな。快晴。今日も官邸で残務整理してゐたが気力もなく、ふと湾仔電脳中心に出向きGlocalMeといふ海外どこでも使へる4G対応の携帯Wifiディバイス購入。昔のiPhone4に似てゐるが(写真は5sだが、これにも似てゐる)箱が厚いのはバッテリパック兼用(6000mAh)だから。携帯Wifiとバッテリパック持ち歩くなら合体は便利。この会社(GlocalMe)にアカウント開き必要に応じて海外で用途に合はせたパッケージ購入すれば良い。渡航先別(国別もあれば日韓とか東南亜といふ地域別もあり)、期間、容量とさまさまな形態選べ全世界1年で€335まで。空港で現地のSIM購入やルータ借りるのは面倒だしローミングが(香港CSLで)HK$198/日(€25)だと思ふと2週間でGlobalMeの1年料金に匹敵。よくできたもの。外で試すと速度もCSLの4Gに匹敵で全く見劣りせず。昼近く久々に永華麺家に寄らうと思つたら未だ早いのか祝日休みか。ヘネシー通り東往。甘記焼鵝の前は歩道に溢れる人の行列。 泉記で紫菜魚蛋粉。仕事済ませ帰宅してカレーライスの夕食はさみ石橋健一郎『昭和の歌舞伎 名優列伝』読む。淡交社(京都)の出版で著者は国立劇場の調査養成部主任芸能調査官。11代目仁左衛門から6世歌右衛門まで31人の名優たち。このうちアタシが実際に記憶にあるのは8代目の三津五郎から。3代目寿海はわからない。それでも明治の團菊左から2代目左団次、5代目歌右衛門、15代目の美貌、6代目、弁慶役者の幸四郎吉右衛門(初)と祖母の思い出話やいろいろな著作で知つてゐて、3代目時蔵の子が長男から全部言へて、それどころか時蔵の父(歌六)の長男が吉右衛門時蔵、腹違ひの弟が勘三郎で……とわかつてゐるから。自分が昭和50年代からの最後の黄金期の歌舞伎を見られたのだ、とあらためて思ふ。午後から北風強くなり今晩は気温摂氏15度以下。
▼消費支出11月は1.5%減、と日経。ハワイに行ってる場合ぢゃないだろ、と思ふが第2次政権発足から4年で、まだ「改革道半ば」などと宣ふのだから始末におへぬ。ならばあと4年で計8年首相やれば日本は良くなるのか。ならねぇだろ。そして明治150年で政府は「明治以降の歩みを次世代に遺す」「明治の精神に学び、更に飛躍する国へ」とわけがわからない。

昭和の歌舞伎 名優列伝 (淡交新書)

昭和の歌舞伎 名優列伝 (淡交新書)