富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-10-06

農暦九月初六。いつも朝、未明に目覚めてゐるのに九月は週末も休みなしの日々が続き遉がに疲れでこゝ二日ほど六時すぎに目覚める。日が暮れるのがずいぶんと早くなつた。家人とハッピーヴァレイで待ち合はせるところ雨宿り口実にClassifiedで白ワイン一酌。傘はあつたのだが。帰宅してトマト味のチキンカレー飰す。カレーといへば、でBlack Black Grouseのソーダ割り飲み食後一瞬眠りに堕ちたが復活して三日分の新聞読む。雨模様。
▼週間読書人(9月15日号)佐野眞一『唐牛傳 敗者の戦後漂流』についてインタビューより。

安保からちょうど10年後の1970年に三島由紀夫自衛隊に乱入して割腹自殺を遂げた。そのときの名文句は「つまらない経済大国が極東の一角に残るのであろう」と、それは三島が嫌った、大衆社会の果ての世界なわけです。三島が(私が思うに)ダメだと思うのは、それ以降も生きなきゃならなかった(ということ)。今、天皇陛下が退位するというときに一番意見を聞きたかったのは三島です。吉本隆明は「俺は絶対に昭和天皇より長生きするんだ」と言って、長生きした。三島はまったく正反対なんですけど、三島も死に吉本も死んだ今、話を聞いて書きとめたいと思う人はすぐには思いつかないですね。そこに現在の日本の不幸があります。