富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-09-25

農暦八月二五日。快晴。こんな日は浜辺のカフェで冷たい白ワインでも飲んでゐたいが今日も残務整理。今月は中秋も含め休日ゼロの日が続く。HBC北海道放送)で札幌ドームの楽天日本ハムの中継を聞く。小学生のころBCCをしてゐた当時は遠方の中波を聞くなんて夢のまた夢だつたがRadicoに感謝。海外は聞けないところVPNも安定。楽天が1-0で勝つていたが8回裏に大谷の一打で同点、で9回裏は2アウトで陽岱鋼の大ファールが惜しい。延長。ソフトバンクは西武に負け、これでM4。11回裏先頭打者の大谷が2塁打。レアードの打席で福山がワイルドピッチ、大谷ホーム生還、サヨナラでM3となる。あれほどスポーツ観戦を馬鹿にしてゐたアタシ。政治は自民、新聞は読売、野球は巨人軍が嫌いなわけで、今季はセリーグ広島市民の優勝が天晴れ、パリーグはここ数年のソフトバンクに巨人軍が投影されてしまつて。今年はソフトバンク独走から日ハムの追ひ上げで俄然、熱が入つてしまつた。早晩にタクシーなくUber飛ばしてFCCへ。夕食会のワイン調達に寄つただけのはずがメインバーでアサヒスーパードライの生をプロモーションしてゐて、つい一杯。このビール、缶は本当にごめんなさい、だが生だとそれなりに美味い。David MoretのPuligny Montrachet 1er Cru Les Folatieres 2012年を抱へて久々に大班樓。東京からA氏来港で西環で引っ越し済ませたばかりのS嬢、家人と夕食。A氏が昨日、四国は琴平の金毘羅宮で調達された金陵酒造の「弐號」といふ日本酒が美味い。Gigondasの2012年。へろへろにいゝ気分。
朝日新聞(政治断簡)編集委員・松下秀雄「日本人って、だれだろう」(こちら)より。

民進党代表を選ぶ党大会、蓮舫氏の演説で印象に残ったのは「日本時代、台湾で生まれたおばあちゃん」の話だった。戦時中や、戦後も長く続いた戒厳令の時代を生き抜いたおばあちゃんが、平和の象徴の蓮にちなんで蓮舫と名づけたというのである。
名前の由来もさることながら、あっと思ったのが「日本時代」。台湾が日本の一部だったのは知っていたけれど、ってことはそのおばあちゃんも、おとうさんも、かつては「日本人」だったのだなと今更ながら気がついた。
元日本人の父と日本人の母の子として、日本で生まれ育ち、日本国籍を選択した蓮舫氏。それでも二重国籍が問題視され騒がれる。「純粋な日本人」であることは、それほど大切なのだろうか?

それにしても台湾籍の話をしてゐてベテランの新聞記者で台湾の日本統治を「あっと思った」とはトーシローぢゃないんだから……。