富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

終戦記念日。

fookpaktsuen2016-08-15

農暦七月十三日。終戦記念日戦没者追悼式での陛下のお言葉。今年は「深い反省」の前に昨年の「さきの大戦に対する」の語句がなかつたが、これは陛下の国民の象徴としての立場で深い反省が「最早さきの大戦だけではなくなつてしまつたから」かも。東京新聞歌人岡野弘彦さんが昭和の入江相政侍従長についての回想を綴つてゐる。歌御会始の選者から御用掛になる頃の相政さん通した天皇とのやりとりなど興味深い内容。
SMAPは年末だが今日でSEALDsが解散(こちら)。結成から1年。画期的な国会議事堂前での若者のアッピールだつたが共産党主導だとか隠れ民青だとか。7月の参院選では自民党を追ひこむことはなかつたが少なくても野党共闘は彼ら若者の力。民主党民進党)から共産党まで野党の代表を国会前の壇上に並べただけでもすごい。このまゝ運動を続けても左翼にありがちな分裂は確実で、最初からゴールを決めて歩き(走らない)、そのゴールに到達すれば結果の良し悪しは別に解散。これでまた次に何かあれば同じメンバーなり新しい若い世代が出てくればよい。佐藤卓己教授は「安保や憲法問題は無関心層に響かなかった」といふが民度低き民草にはどんな運動の形態であれ響かない。所詮、晋三レベルのポピュリズムが合ふ。
公明党の山口代表が「憲法9条の下で厳しさを増す安全保障環境に対応するために平和安全法制をつくった。これを自ら否定するような議論をするつもりはない」と9条改憲について(断固否定までしないが)政権への牽制(朝日新聞)。単に自民党のサポーターではない、といふ同党の主張がこれか。
▼一昨年の秋の雨傘運動に関はつた学生運動のリーダー三人に対する裁判で第一審(地区裁判所)は違法集会の画策や扇動といふ罪状について学生らの行動は自由や平等、民主といつた強い信念によるもので判決は公民権を制限、萎縮させるものではない」として判決は「自己の利益ではなく純粋な政治的訴へといふ動機」考慮し、1人に禁固3週間・執行猶予1年、もう2人に対して社会奉仕数十時間を言ひ渡し。さすがに無罪にはできず司法としてはぎりぎりの良識的判断か。これ以上「香港独立」といつた本土派の勢力拡大防ぐためにも……もありや、なしや。