農暦五月十八日。酷暑。早夕に散髪して帰宅。日が長く陋宅からの日没も美しい。宅吧でモヒート飲んでゐたが慌てて日没に似合ふハイボールを用意。
▼石井妙子著『原節子の真実』の毎日新聞書評(こちら)。原節子=小津作品の紀子といふイメージ強烈だが原節子地震は小津の描く紀子像はけして自分にとつて満足できるものではなく「一番演じたかったのは意志を貫いた細川ガラシャ」って、こりゃ見てみたい。すかさず畏友T君の挙げた配役が見事。森雅之の明智光秀、佐田啓二の細川三斎、東野英次郎の豊臣秀吉、京マチ子の淀君……とくれば当然、監督は溝口……と書かれただけで既視感満載。嗚呼、垂涎。横浜のI夫人が、この映画になら山田五十鈴のねねと、千秋実の徳川家康も、とこれも適役。
▼英国EU残去につきさすがの林行止も今日の信報で
- 英國選民今天(二十三日;香港時間今晚)將就「留歐」或「脫歐」進行公投,留脫雙方的意見和理據,最近三四個月來,傳媒不論冷熱,已有非常全面的報道和評論,本報的有關訊息,尤為出色。老實話,筆者確有不知如何落筆的躊躇。
と明確な発言に迷うところ、この文章の最後が
と、英国がEUに残ればBritish Overseasの旅券有する香港市民の渡欧は便利……と書いて記事を〆てしまつた。それほど難しい選択か。最後は遺存選択か、と思つたが離脱派が予想以上に頑強。
@fookpaktsuen: そうですね、と相槌を打つと「太宰もそんな態とらしさがあった」とか、無意識に揉み手すると「太宰もそんな癖があった」とか、お説教の時は必ず太宰の話が出てきました。母によると私のよくないところはすべて父親譲りなのです。でも自分の気持ちを自然に表現できたときは褒めてくれました。太田治子