富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

黒田日銀は終焉の時

fookpaktsuen2016-04-29

農暦三月廿三日。「強気「黒田流」に試練」と日経。「黒田日銀は試練の時を迎えている」って今更なにが試練か、最初からの張り子の虎のイカサマの終焉よ。散髪して帰宅。カレーライス頬張り早寝。
▼緊急事態条項について木村草太との対談で自民党の「立憲知らず」礒崎陽輔、草太教授の論理的突っ込みに曰く

いろいろご意見はあるとは思いますが現実の憲法改正手続きが始まれば、もう少し条文を具体化し、なぜこういう条文が必要かを示したいと思います。

って、あまりに憲法改正ありき、で結局のところ何も考へてゐないこと明らか。「伊藤塾」の伊藤真弁護士は国民が「立憲主義」に多少明るくなつたことに対して(東京新聞インタビューで)

以前は国民が立憲主義という概念をもたなくても権力側が憲法の縛りを自覚して政治を行っていたが数年前から安全保障法制とか原発政策とか国民の思いと違うことを政治家が勝手にやるようになり国民も「自分たちが主体となって憲法で権力を縛っていかないと大変あことになる」と気づき始めた。(略)私たちも政治家に憲法を守らせる努力を70年間どれほどやってきたのか。そもそも改憲論は国民から出てくるもので縛られている側の政治家が「縛りを緩くしてくれ」と言い出すのは立憲主義を理解していない。

と仰る通り。
▼香港の軍事評論家・平可夫(ピンコフ)日本移住へ、書店関係者失踪で安全危惧(時事)。香港も対中共言論では「国内として」危ない場所になってゐるがピンコフさんの日本行きは「亡命」でもなく移住なのはご本人が日本留学の経験あり配偶者も日本国籍であること報道はきちんと記述すべき。
朝日新聞若宮啓文・元主筆北京に客死。享年六十八。論説主幹のときの「もし「君が代」に二番の歌詞を加えていたら」(こちら)は椅子から転げ落ちそうになつたし*1東日本大震災後に主筆就任初の主張で復興支援は与野党協力が必要として「いま政治に必要なのは冷却水の投入である」も凄かった。「夢想」としつゝ竹島の韓国への譲渡だとか何だか結局「青さ」のまゝ。韓国から北京への旅程での客死はネット上では「だから売国奴らしい死」とか揶揄だらう。唯一の功績といへばナベツネからA級戦犯祀る靖国への首相参拝は反対といふ言説引き出したことか。そのナベツネは「安全保障では立場違ったがお互い本質はリベラリスト」と追悼の弁。

*1:これについてはじつは「君が代」には2番があつた、といふ事実と朝日でも先輩記者で同じやうなこと言つてゐた方がゐたことについて若宮が改めて書いてゐる。http://www.asahi.com/column/wakamiya/TKY200406270117.html