富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2016-04-08

農暦三月初二。晴。久々に沙田の香港文化博物館。戦後香港のインダストリアルデザインの第一人者たる劉小康の作品展「劉小康決定設計」“Freeman Lau & Design: Inter-dependent Decisions”参観(こちら、5月末まで)。あ、あれもこれも劉小康の作品だつたのか、と驚き。また2013年から5年の長期展である「武 ‧ 藝 ‧ 人生 ─ 李小龍」“Bruce Lee:Kung Fu ‧ Art ‧ Life”も参観。ブルース=リーの幼少から最盛期までの写真、成績表、本人手書きのメモ、台本、衣装、カンフー鍛錬の道具、ヌンチャクまでまぁよくぞ揃へたと感心。子役時代から世界的ヒットのカンフー映画までいくつもの映画のシーンも流れてゐるが演技上手の子役とカンフーの間、青春映画でのチャチャのダンスも軽妙。これの練習シーンや、その習得のための詳細のメモも大したもの。散髪。晩にトマトのマスタでスペインのCims de Porrera Solanes Priorat 2007年飲む。京都寺町、仙太郎の最中いたゞく。まぁ美味しい大納言の小豆だこと。
▼元日銀の岩村充教授(早大)が金融緩和の限界説に対し日銀が「まだまだやれることがある」とマイナス金利政策まで打ち出したことに、その評価は?と尋ねられ(朝日新聞「貨幣が滅ぶとき」こちら

日銀のやり方は失敗でした。黒田総裁はマネーの供給さえ増やせば人々がインフレを予想して消費に動くはずだと3年間量的緩和を続けてきました。これに対しマイナス金利はインフレ期待が簡単には起きないことを前提にして何とか金融政策の有効性を維持しようとする政策手段です。矛盾していて日銀がいったい何をやりたいのかさっぱり分かりません。