富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

集団的自衛権は憲法の前提理念(JR東海)

fookpaktsuen2015-09-06

農暦七月廿四日。快晴。午前中ジョギング。路線バスで小西湾へ。途中から家人同乗で防寒具受け取り。香港の冷凍車の如きバスではジョギング後に汗かいてランニングシャツ1枚では凍死必死。今朝の蘋果日報に小西湾街市が新しいコンセプトで新しい街市に生まれ変はりといふ記事あり。来てみると水産コーナーの方から入つたが確かに「え、これが街市?」といふ凝つたレイアウトで驚くばかり。上手い具合に同業者も微妙に扱ふ食材に違ひありお互い競合せず。改装=高級化=小売価格上昇か、といへば価格は通常の街市より多少上質の物扱ふ程度の価格高で納得。近隣の大型超級市場に押されてゐた街市に集客も戻り大正解といふコンセプト戦略。だが個人的にはあまりの凝りすぎと色彩感覚の妙は生理的に苦手。一番驚いたのがiChichenと名付た家禽類の店で鳥インフルエンザの流行から活鶏の直販禁止されるなか売り場ではモニタに街市とは別にある鳥の収容された部屋が映つてをり、客の相手する売り方は遠隔の捌き方が見せる家禽を客に選ばせ、その鳥は捌かれると40分後までに街市に届くといふ仕掛け。なんだかハッスクリーの「すばらしき新世界」的で薄気味悪い。この街市の名前は小西湾が本湾街市と、なにが根拠の改名か。日曜の昼過ぎで飲食店も客が列をなし、街市で買つた大福頬張り路線バスで帰宅。部屋の片付け。読書。黄昏にZardettoのプレセコ飲む。晩に焼肉。松本では昨日、小沢征爾の公開リハあり母がその入場券入手したが先週のベルリーオーズに続き松本行きといふわけにもいかずT氏経由で入場券譲つた方から母にお礼あり。リハは予定変更で貝多芬2だつたさうな。
▼日経で「安保法案、経済界から見ると」といふ記事で賛成派は安倍首相が六月末に東京駅のステーションホテルのトイレで吐血したといふ会食での相手の一人で当然ながら晋三シンパの葛西敬之JR東海名誉会長)で財界では少数であらう反対でコメントは伊藤忠丹羽宇一郎氏。葛西某はの同席者。葛西は「憲法学者の発言が法案審議の流れを変えました」といふ記者の振りに対して

国際社会の構成メンバーは主権国家であることを基本理念として憲法は書かれている。したがって個人が基本的人権を持つのと同じように、国際社会において主権国家は『自然権としての生存権』を持つ。その具体的な表れが『自衛権』であり、主権国家は自衛のために必要な限度において武力を行使できるというのが最高裁の判断である。

とこゝまでは下手な代議士より、よっぽど正しい。だが、そのあとがダメ。

同じく憲法の基本理念である平和主義、国際協調主義と表裏一体であり、自衛権は集団的・個別的を問わず憲法の前提となっている。

って自衛権はあるが「同じく憲法の基本理念」で平和や国際協調があるからとして「集団的自衛権憲法の前提」っておかしいだらう。さすが何も怖いものなしで国鉄民営化できただけの神経の図太さに呆れて言葉もなし。平和主義、そのための国際協調は憲法の基本理念だが、これと「同じく」といふのは基本的人権国民主権であつて自衛権がそれと同じで憲法の理念と言はれても。さすが晋三シンパ、カルト的ですらある。