富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2015-08-17

農暦七月初四。快晴。散髪。香港に戻り四日目で初めて自宅で晩飯。冬瓜と豚肉の鍋。
靖国は怖い。イスラム過激派の自爆攻撃と殉教の美化を「遠い世界の異様なこと」と感じる多くの日本人が、ここには抵抗なく参拝する。慰霊の優しさは「殺し、殺される現実」を浄化し、悲しさを「国家や家族のための犠牲」という誇りに転化する。戦後も戦前もない空間。その機能はまだ止まっていない。(田原牧)
▼「僕は75歳になり癌を二つも患ったし一期とはこんなものだろうと達観しかけていた。でも安倍政権が本性を現すにつれ何としてでも生き延びて、この政権を倒さなければいけないと思うようにあった。そうでなければ昭和史を検証してきた意味がない」と保坂正康が言えば「私は自分に腹を立てています。こんな日本になることに一昨年の夏、私は気がついていなかった」と半藤一利が指摘するのは麻生漫画太郎が「ナチスの手口を真似たらどうか」と放言のそれ、当時は麻生が口を滑らせただけだと思つてゐたら今の晋三の政権が進めてゐることはまさにナチスの手口と同じだ、と。
▼「なぜ米国の戦争をお手伝いするための法律を一生懸命つくらなきゃいけないのか」「法案は「何かあったら戦う」となっているが「いざとなっても戦わない」というのが、この国のあり方」と山田洋次監督。
▼安倍政権が進めているのは「人類の知の積み重ねを壊すということ」樋口陽一