富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

虎ノ門、新橋

fookpaktsuen2015-08-05

農暦六月二十一日。猛暑。鳥居坂から港区の公共バス(みぃバス)で御成門。昨日に引き続き虎ノ門で終日打ち合わせ。昼は虎ノ門ヒルズの鮨処阿部。夕方少し時間空いたので新橋へ。ニシムラ事務機。銀座伊東屋改築済み新ビルで再開だが知己の間ではファッショナブルになり評判イマイチで話題に上がつたのがニシムラ。何十年ぶりに訪れたが店頭に並ぶアイテムかなり減つた気がする。それでも赤鉛筆や鉛筆キャップなど地味な文具贖ふ。新橋駅で初めて「大人の休日倶楽部」で切符購入。ミドルでは乗車券5%引き程度だが。虎ノ門に戻り砂場で蕎麦啜る。晩に明日からの会合の顔合はせ懇親会あり末席を汚す。立食は(嫌ひなので)手をつけず飲みばかり。晩8時すぎ鳥居坂に戻り旅寓のレストラン空いてをり(ご飯を3分の1にして貰ひ)野菜カレー飰す。客室で机に倚り書類整理。虎ノ門がいかに「テロの脅威」で動いてゐるか、と痛感の一日。
首相補佐官・礒崎某「法的安定性関係ない」発言撤回は「本意ではないだろう」と阪田・元法制局長官。なぜなら安保政策重視する外務省中心とした官僚、政治家、学者ら「憲法より安保保証が大事だ」と主張するほど憲法は「邪悪な存在」で安保政策を自在に展開するために憲法の制約はない方がいゝ、安保のためには憲法はないかのやうに極端に言へばどのような読み方してもよいといふ方ちゅ主義、立憲主義軽視の考へ方が根底にある、と。これまで現職が国会で答弁する以外は地味に、退官後の主張など考へられなかつた歴代長官の殆どが疑問視するのだから。自民党オウンゴール続き今回は滋賀県選出の若手議員・武藤某が反安保法制SEALDsの主張につき「だって戦争に行きたくないじゃん」といふ自分中心、極端な利己的な考へに基づく等と呟板に投稿。これに批判集まるなか「法案が成立しても戦争に行くことはなく、扇動とか間違った情報に基づいて若い人が誤解し、騙されている」と反論し呟板の発言は撤回せず、と。「戦争にいきたくない」は確かに個人的判断、だがそれを議員が非難することが大問題。自民党のベテラン議員の一人は「戦争に行く覚悟がないのは戦後教育がダメだから、とも読める悪質な発言、法案が戦争法案だと認めるようなもので議員辞職ものだ」と。だが、この武藤某の言ふ通り「安保法制=戦争に行く」ではない、ある面、扇動や間違った情報広まり誤解も事実。元週刊朝日編集長の山口一臣氏がどこかで書いてゐたが「晋三が戦争をしたがってゐる」わけではないことと同様。それでも尚、若者たちに問題がないのは安保法制ぢたいが間違つてゐるからなのだ。山口氏のそのコメントに戻れば、晋三の安保法制の問題は集団的自衛権が必要とする案件の提示があまりに分析不足で説得力に欠けること、本来「日本を取り巻く安全保障環境は本当に厳しささ増してゐるのか?と再考する必要あり、と。
▼横浜と大阪の教委が2016年度から中学社会科で「つくる会」系・育鵬社の歴史、公民教科書採択。教育委員の右傾化目立ち横浜など教育長が極右で大阪は維新の会のおかげ。両市の中学生数13.5万人は国内全体の4%、昨年実績も4%で計8%となるのも「中国の脅威」といふチープなナショナリズムゆゑ。