富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

先考命日

fookpaktsuen2015-03-08

農暦正月十八日。先考命日。ずつと深い霧の曇り空の日が続いてゐたが今日の日曜は薄日さし心地よし。午前中、尖沙咀知己のお稽古事の発表会あり。午後遅くZ嬢とFCCで昼餉で酒盛り。クラブハウスサンドとカエザルサラダ。帰宅して午睡。夕餉抜き。突然、東京の放送作家M君より電話あり。普段、電話で連絡などしないので不吉な予感。競馬仲間で競馬評やゲーム攻略本で有名な畏友N君亡くなつた、と訃報。何年もお会ひしてなかつたが一月に帰国の折、M君が四谷の「ひつじや」に知己で集まつてくれN君も病後で体調完全でないのに参加してくれ邂逅。食事も制限され大酒飲みだつたN君、葡萄酒少し口を濡らす程度。また元気になつたら香港に来るから、とお別れ。これが最期にならうとは。早寝。
▼独逸のメルケル首相来日。早朝に来日で先ずは日本科学未来館でロボットに面会、朝日新聞での反原発と平和についての講演の後に皇居で陛下にご挨拶……でそのあと晋三。
▼連日、無知について書いてゐるが斎藤美奈子女史が東京新聞のコラムで17世紀の英国の詩人、マシュー=ブライアーの言葉を書いてゐる。

無知は心地よさをもたらす。みじめなのは賢人のみだ。やっぱり知らぬが仏か。だが、世の中からみじめな賢人がいなくなったら大変だ。それほど怖いことはない。