富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2015-01-23

農暦十二月初四。まだ陰暦だといふのに香港では河津櫻咲くを愛でる。iPhoneでこれくらゐ撮れてしまふのだから(デジカメ持ち歩かうとは思はず)。モンブランの万年筆、普段はサイン用に使ふ一本がどうもインクの出が不十分、洗浄や手入れはちゃんとしてゐるので調整必要かと思ひ金鐘PPのモンブランブティック店に持ち込むと店員が試し書きして「書けるでせう」って、そりゃ書けるがインクが薄れるのがわからないのは自分が万年筆使つてゐないから。たかだか万年筆屋が万年筆にショパンだのヘミングヱイと名前付け宝石散りばめ高値品販売に走り革製品や時計など商売広げた結果がこれ。晩に肉骨茶。とらやの冬の羊羹・寒中の華と松坂は松阪柳屋奉善の老伴いたゞく。
喜びは寒中の華 老ひの伴
イスラム国に囚われの邦人お二方のうちジャーナリストの方は老母も記者会見で息子が救はれるやう訴へマスコミの扱ひも熱心だが、もう一方、民間軍事会社経営って何?って感じで今一つ不明。この殿方お名前は女の子のやうだつたが元々はミリタリーショップ経営、その倒産後いろ/\あり「女として生きよう」と局部切落し図り女性らしい名前に変へ、自らは「川島芳子の生まれ変はり」と称してゐたさうだが、その後は極端に男性らしい行動に走り右翼思想に傾倒で民間軍事会社設立した由。男性をやめること、セクシュアリティ、性転換図つたあとの強烈な男らしさ願望、武器……とこの方の数奇な人生はフーコー的に興味深いものあり。この方について昨夏、イスラム国で囚われたのでは?とニュース流れた直後に三原順子先生がフォローしてゐるのがさすが。