富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

お一人様3万円ってか

fookpaktsuen2015-01-09

農暦十一月十九日。晴。帰宅途中に太古城のCity PlazaにあるRubby Tuesdayといふパブで啤酒独酌。HK$35.2といふのは良心的だがHK$40渡したらHK$5硬貨一枚お釣り。20¢であらうが余計に釣り渡すとは……これでHK$5のチップを残せるか、かなり迷ふ。晩におでん煮て飰す。越乃かぎろひ。旭川は北果楼のおかき。夕食のときに聴いてゐたFMで張漢娜(Han-Na Chang)といふチェリストでバッハの無伴奏3番が流れる。韓国人で1994年のロストロポーヴィチ国際チェロコンベンションで満場一致の第1位ださうで全く知らなかつた。個人的にはちょっとそこまで力んでみせるか、が苦手。バッハの無伴奏といへばカザルスだがカザルス師はこの曲に出会つたのが確か19歳だかで客前での初演は38歳、であの録音が還暦の時だつた、と数日前に知つた。
▼雑誌・飲食男女がミシュラン香港・澳門に対抗して出す「我們的星星星餐廰」の高級編が出て頁を捲る。★★★は1軒のみで上環のSushi Shikon(寿司志魂、こちら)が選ばれてゐる。銀座の寿司よしたけの支店ださうで夜はお任せでHK$3,850也。銀座の本店は23,000円で香港は6万円。この寿司屋は本家のミシュラン香港・澳門でも★★★ださうな。たかだか寿司に何万円とは客は見上げたもの。今回のこの特集、日本食ブーム反映してか★★は5軒のうちに酉玉なる焼き鳥屋と鮨佐瀬が入る。★の57軒中12軒が日本食で一宝(天婦羅)、山下(鉄板焼)、天空、田舎家、寿司処今村、銀座いわ、稲菊、Wagyu Takumi、ふたご(ホルモン)、竹家(居酒屋)、鱈卵屋(博多の明太子ふくや経営)、とん吉と並ぶが「ふたご」以下の4軒と★★の酉玉を除くと「おまかせ」系は夜の平均価格がHK$2,000(31,000円)とは。2人で行ってお酒飲んだら5千ドルね、勝手にやってください、の世界。

「外国人だから」って、それを言っちゃぁお終ひでしょ……この建築家も批難の矢面に立たされ可哀想とは思ふわけで、問題はあのスタジアムを中途半端なコンペで採用した側、安藤忠雄らに責任の所在あり。鬼が来た!」や「南京!南京!」には善悪だけでは割り切れない戦場の現実……といふには一寸微妙。確かにこれまでの抗日戦争映画では描かれなかつた戦争の、加害者側であれ様々な側面が描かれてゐるのは確かだが、それを演出するためにかなりデフォルメされた演出もあり。とくに「南京!南京!」では南京陥落後の日本兵による祝賀パレードなど、あれを見て「日本軍はこんなものか」と思つてしまつたら……。