富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2014-11-14

農暦閏九月廿二日。rail Walker開催日。午後から快晴で参加者には多少、タフなトレイルになるかしら。かつて三度参加し、また20時間余で走りきるチームのサポートでCP毎に車走らせたり、大会後の清掃トレイル企画したこともあつたが今では傍観ばかり。三年越しくらゐの、アタシにとつては大きなプロジェクトが最後は先方でかなりいろ/\あつたやうだが取り敢へず追加部分も含め当初の計画内で済むといふことが確認出来てほっと一息。官邸の小さな家具贖ひにIKEAに行くと「家具を買いに来たわけぢゃない」客たちが家具展示エリアを自由に使つて寛いでゐる態が面白い。これを許容する北欧企業の了見も大したもの。早晩にFCCに行き金曜で混雑するバーで席を確保のため早酒しながらアパレルS氏とZ嬢待ち鼎談。
▼「3野党選挙享禄急ぐ」と都新聞一面トップで民主、維新、みんなの3党が同一の小選挙区で候補者重複と共倒れ会費で調整加速と伝へる。民主の前原先生のやうにこの3党のいずれにも属せるやうな鵺のやうな方もゐるが基本的には党是異なるはず。それが選挙となると与せることが明らかに政治が「議員の当選のための装置」になつてゐる証左。おかしいだろ。大阪市長橋下徹まで宿敵公明党妥当のため出馬も検討とか……いやはや。
▼日経の経済教室で慶大の池尾和人教授の「異次元緩和第2幕(下) 円安を意図、効果には陰り」が面白い(こちら)。内容は読んでいただくとして、さすが日経さんなのはこの小論文のポイントを3つ挙げてゐるのだが(国債の購入増はゼロ金利長期化を裏付け、残る物価上昇の道は株高による需要誘発、公的年金との連動も株高の持続性に疑問)それらは各論であつて本来のポイントは「日本が年間20兆円が海外に流出するほど輸入超過状態にあつて株高も一時的、円安によつて更に日本の経済力が弱まり今回の日銀の追加緩和も一時的に時間を買っただけ」といふ深刻な状況にあることの指摘こそ池尾先生の指摘だろ。