富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

珠江酒家

fookpaktsuen2014-08-01

農暦七月初六。薄暮に夕立。迅雷。太子站で香港に仕事で来てゐるK夫妻、Z嬢と待ち合わせ。珠江酒家に飰す。やはり美味。K嬢持込みでJean Claude Courtault Chablis 2011年とNicolas Rossignol Savigny-les-Beaune 2008年いたゞく。
高雄市街でのガス爆発事故。都市ガスの爆破にしては大規模すぎる、と思つたら石化原料のパイプラインが市街地の地下走つてをり、そこから炭化水素が下水溝に漏れた由。この石化会社はパイプラインの圧力異常わかつても警察や消防に連絡せぬまゝが大事故の原因だとか。事故発生後に高雄市街中心部のマクドやコンビニ、超級市場が被災地付近の住民や救護人員に対して無料で飲み物や食料品を提供、ホテルなども宿泊場所開放と立派。

新潮文庫漱石『こころ』読んで、この新聞連載ほど退屈感じなかつたのは、おそらくK君登場までの筋を30分ほどで読み進んでゐたから(斜め読みか)。高校一年の時から二、三度通読してゐるのだが今回改めて読んでみても「先生」にとつての悩みも「私」が先生のどこにそんなに惹かれるのかも、よくわからないのが正直なところ。唯一、自分が「先生」あれば、こんな自分に魅力を感じる若者の登場は驚きであり先生の死はKに由来するものではなく若者に慕はれる今の自分への恍惚なのではないか、とふと思ふ。
こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)