農暦四月十二日。土曜。手帖見ると四月廿七日にマカオに遊んで以来休みなし。香港で休みなしといへば板前さんたちの気骨に触れてきたので、この程度の無休自慢など出来ないが遉がに身体が参つてゐる。朝イチで母に請はれ六月の歌舞伎座で松島屋さんの「お祭り」昼の部のチケット取り官邸へ。不安定な天気続く。午後遅く一つ外で会合に出て中環へ。Z嬢と待ち合せ食材購ふ。中環の市場(結志街界隈)も再開発でずいぶんと舊いビル取り壊される。舊警官宿舎改築して出来たPMQ(元創方)なるアート系ビル見学。FCCで早めの夕食。何年ぶりで飲んだErdinger、チキンティッカ。
▼改憲につき磯崎陽輔といふ首相補佐官曰く現行憲法はGHQ作成が下敷きで「日本の伝統や価値観といった国柄が繁栄されていない」と(今朝の朝日新聞)。近代国家の憲法である。日本の伝統や価値観がどうしてそこに入れ込めやうか。憲法は理想的にはいずれの国でもそれを据ゑられるやうな普遍的なものが理想。日本国憲法はそれ。そこには基本的人権や平等など近代国家が創り上げた価値観があり、これが普遍的な伝統となる。そこに「日本の伝統」なんて入れて糠味噌ぢゃありまいし日本の価値観なんてチンケな国粋主義以外何もないだろ、そもそも。呆れて言葉もなし。