富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

Inside Llewyn Davis

fookpaktsuen2014-04-24

農暦三月廿五日。雨。朝、湾仔の公立病院で定例の血液検査。ふと油麻地のCinematiqueで映画“Inside Llewyn Davis”見る。ふだんならまず見ないジャンルの作品。時間が空いたので時間潰しで丁度、上演の映画だつたが偶然にコーエン兄弟の昨年のカンヌのグランプリ映画。都会の孤独、猫との日々はいゝが私小説的な世界、それでもフォークといふ音楽のジャンルが苦手。それにしても60年代前半の紐育のグリニッヂヴィレッヂでフォーク歌手や学者、学生の世界で政治もベトナム戦争も一切出てこないのが不思議。晩に尖沙咀の「とん吉」に飰す。とんかつ好きのY嬢に同じかつ吉でも揚げ方はやはり銅鑼湾店といはれたが納得。
▼小浜馬樂の来日で数寄屋橋次郎。尖閣日米安保の範疇と小浜総統言及ださうだが「安全保障分野はTPPとセット。TPPがどうなるかで文言調整がある。朝までかかるかもしれない」と日本政府関係者(朝日)。明らかに可笑しな話。同じやうな話は香港もあり、香港特区政府が海外渡航先安全情報でフィリピンに最も危険な「黒」としてゐたのを実に3年8ヶ月ぶりに解除。これは2010年夏にマニラで香港からのツアーバスで銃撃殺人あり、マニラ市及びフィリピン政府の対応の緩さへの抗議。両国政府間(マニラと北京)での外交上の手打ち済みマニラのエストラーダ市長(元大統領)来港。謝罪表明したところが発言はapologyとregretにsorryがあやふやで記者会見のあとの陽気さ、連れてきた息子のお巫山戯ぶりも露はとなり「誠意がない」と香港では不評。日本と中国のLost in translationも深刻だが中国とフィリピンも相互理解はまず無理。

タクシー運転手にどこか神社に、と告げたら靖国だつたさうな。