富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

ばかすか仕事する

fookpaktsuen2013-09-25

農暦八月廿一日。まだだいぶ暑い日が続くが朝の夜明け頃は涼風に秋を感じる。本当に忙しい一日。強制終了で燈刻、MTRで北角から油塘。待合せの時間まで半時間ほどあり油塘など昔は場末の殺伐たる工業地帯だつたが今ではMTR站を出てお洒落なテラス歩いて帰宅客が挙つてショッピングモールに往くので、それを辿ると大本型(Domain)なる巨大なモールあり驚き。生活雑貨や玩具、文具など「なぜ此処に?」と驚くほど品揃へなか/\の店舗並ぶ。一昨日に続き鹿児島ダブルO氏、青森K氏と待合せ。茶果嶺道を歩き「かつては陸の孤島」の鯉魚門へ。皆さん鯉魚門初めてなので海鮮料理屋の並ぶ一帯の路地から路地、その先の臨時居民区までご案内。海鮮店で魚や貝、蝦など調達して海景海鮮酒家。この食肆初めてだが店員が皆愛想良く小忠実にいろ/\気配りも見事。何よりかなり酒を飲むので最初は麦酒だから白灼蝦と野菜だけ出してくれ、あとはこちらが言つてから順繰りで出してくれ、と言ふと、よくさうは言つてもいきなり料理がずらりと供される見世多いのだが此処は本当にきちんと一皿一皿と供され冷房の強風で冷えぬ温かいうちに美味しくいたゞけるのは有り難い。食後、タクシーで香港島に戻るが帰宅のはずが天后で葡萄酒の一杯でも、といふことになり天后のJuliet'sでK氏の奢りでタルボのセコンド2008年飲む。珍しく帰宅が半夜三更となりぬ。
文化庁の国語世論調査で「きんきんに冷えたビール」が定着とか「ざっくり」「さくさく」など本来の意味とは離れ世間で日常語として定着とか。「ざっくり」が本来は「裁縫で編み目が粗いこと」なんださうだが、それ事態、必然的な理由も何もなし。日本語を学ぶ香港の連中が日本語で難しいのが単語関係では外来語と擬態語、擬音語だといふ。それでも外来語は日本語かなり流暢になつてもなか/\馴染めないが擬音語、そして擬態語はかなり雰囲気でイメージを掴めるやうになると日本語ではとくにこれが面白いといふ。とき/\「ばかすか仕事する」とか、よく考えると意味が説明出来ないが、何となくイメージできる言葉を耳にしたり。オノマトペの面白さ。