富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

晋三の幼稚さ

fookpaktsuen2013-09-11

陰暦八月初七。紐育の911から12年。テロ対策を口実に世の中はどん/\狂つてゐる。iPhone5s発売。iPhone登場が2007年ださうで、まだわずか5年。この5年でアタシたちの生活がずいぶんと変はつた。アタシの場合、テレビはほとんど見なくなりiPadで新聞や雑誌見て電子書籍に目を通すやうになり、残念なのは読書が本当に減つてしまつたこと。今回の蘋果公司の新iPhone発表は桑港に続き北京でも!と話題に。で今日の北京、プレゼン会場に勇んで鳩まつた観衆、なんとスクリーンで米国でのプレゼン映像流すだけ、の内容に唖然の由(笑)。晩に銅鑼湾。香港日本人倶楽部の和食「三菜」に知己の銘酒の会あり末席汚す。理工大H氏持参の木曽妻籠宿の清酒「鷺娘」と中文大M教授から綿柔蘇酒(緑蘇)差し入れあり。ご婦人方もみなさんかなりイケる口で白酒飲んだ量は小生が最少かしら。晩十時にお開きでバーSに続飲誘はれるが睡魔に襲われご遠慮。帰宅のMTR車内、向かひの乗客全員がスマフォ……だが、よく見ると一番右の男性は一世代前のiPad nanoで音楽聴きながらNokiaの携帯を弄っている貴重な存在だ。
▼水戸の畏友J君が「東京五輪で実現してほしいこと」と挙げる聖火リレー

聖火リレーは被災地の沿岸をくまなく。宮城岩沼から、ひたちなかまでの陸前浜街道ルートは必ず通るべし。そして「断ち切られた常磐の紐帯」の現実をはっきりと見せることが重要。避難地域直前まで進んでから引き返して迂回するか、海上を移動することがよい。歴史上営々と人が行き交った常磐間が途絶されたことを、私たち茨城人も忘れてはならない。「紐帯」とは地縁を含んだ社会のつながりのこと。無闇に使われ過ぎて陳腐化した「絆」よりいい言葉だと思う。聖火は、東海も大洗も通るそして、競技地として選ばれていないカシマサッカースタジアムの前も通る、鹿島神宮の要石の前を通り、神栖をぬけ銚子そして大きな被災の南端といわれる千葉県旭市まで聖火リレーは走り抜ける。こうして初めて東日本大震災の相貌が立ちあがってくる。

と、これは慧眼。さらにJ君が述べるのは茨城国体で、次回東京オリンピック前年の2019年が2度目の茨城ださうで1度目の国体(1974年)の時の聖火は県内三カ所、筑波山の「自然の火」、鹿島神宮の「伝統の火」おt東海原研の「科学の火」!
▼今日の蘋果日報の蘋論「力挽狂瀾,莫被內地傳統基因同化」と李怡先生(こちら)。ヴェニスの映画祭で映画『郊遊』で審査員賞受賞の蔡明亮が「二つの国、台湾とフランスに感謝」と謝辞。「每個國家都可以創作好電影,但基本條件是自由,我非常祝福中國導演有更多的自由,我昨天有跟中國記者談到自由的問題,他說他們很自由,我說在我外人看來,艾未未才是最自由的人,即使他坐牢,他都是最自由的。」と芸術活動に必要な「自由」について述べ中共の記者が自分たちも自由だと反論したことに蔡監督は中共で最も自由な市民は艾未未だ、と指摘。このコメントに会場での賛同甚だし。これに対してカナダでマスコミの取材に成龍(ジャッキー=チェン)が「艾未未?誰是艾未未?我,我不知道誰是艾未未。」とコメント。艾未未はジャッキー=チェンは「親政府演員」と一蹴。李怡先生曰く
兩樁事情,反映了兩岸三地三個藝術工作者的世界觀。作為藝術家,蔡明亮所說的自由不是人身的自由,而是思想的自由,是沒有被權力金錢所綁架的創作與表達的自由,即使坐牢,即使受到龐大政治權力的壓制,即使孤獨,仍要忠於自己的良知去發聲,在一個真正藝術家眼中,這樣的人就是最自由的人。
宮崎駿監督、台湾メディアの取材に「東京のオリンピック開催には不満」とコメント(こちら)。だが汚染水など「ネガティブ報道」に晋三は「新聞の見出しではなく「事実」を見てほしい」とコメント。これに対して都新聞「こち特」でデスク牧ちゃんが

首相の「コントロール」発言は事実に即せば、うそだ。うそを方便にするのは、五輪にまつわる国威発揚の感情だ。そこでふと思い出す。アジア侵略は歴史的事実。これを自虐なる史観でぬぐおうとする。その先に「美しい日本」が浮かび上がる。共通するのは存在する恥部をないと言い張る幼稚性だ。

と。さう、晋三に宿る幼稚性。こゝまで幼稚ぢゃないと何もかにもあそこまでは出来ない。たゞ今の日本にとつて最も適合した首相であることは間違いない。