富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

皇后さまのヴォカリーズ

fookpaktsuen2013-08-30

陰暦七月廿四日。未明に大雨。雷。雨のたびに少しずつ秋めく。日本は金澤ですら深夜の気温が摂氏29度だといふ。香港のほうが俄然涼しい。
マクドナルドのBig Macを世界的に価格比較したBig Mac IndexなるものがThe Econoimstにあるが(こちら)香港内のマクドナルドでも価格差小さからず。基本的に家賃反映してゐるのだが約1割の差。
▼英国は議会がシリア征伐反対。
Sometimes it takes courage to conclude of foreign conflicts that we can only do more harm than good by meddling in them. But the idea that not meddling constitutes "allowing them" to continue is a short route to madness. The logic of most civil wars is that they end either when the combatants fight each other to exhaustion, or when some neighbouring power invades and quashes them. Dropping a few bombs would have been the nearest the British government got to Cameron's own charge of "standing idly by". It would have been careless of outcome, halfhearted intervention, intervention-lite.
と衛報(The Guardian)でSimon Jenkins“Syria: it takes more courage to say there is nothing outsiders can do”(こちら
内閣情報調査室格上げで内閣情報局設立に邁進の晋三内閣。「国内」「対外」「防衛」のうち当然のことながら中国や北朝鮮が本来の敵に非ず監督重視されるのは政権に歯向かふ「国内」の市民なのでせう。
皇后陛下草津の夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」でピアノレッスンのワークショップに参加。ラフマニノフ「ヴォカリーズ」を伯林フィルの元首席コントラバス奏者クラウス=シュトール氏と合奏の由。コントラバスとピアノのヴォカリースは聴いたことがないが想像するだけで本当に素晴らしそう。それにしてもテレビのニュースで演奏後、皇后さまが英語「どうでした?」と尋ねるとシュトールさんは「すばらしい」と答えました」なんてベタでチープなコメントは要らないから演奏をきちんと聴かせておくれよ。核禍、晋三、ファシズムの日本で皇后さまのヴォカリーズにどれだけ国民が癒されるか。
▼柳沢協二氏(元内閣官房副長官補)集団的自衛権について「個別的自衛権で十分」と指摘(朝日新聞

  • 集団的自衛権をめぐる議論について「安倍晋三首相が何をしたいのか、どう考えてもわからない。安倍さんは集団的自衛権が行使できなければ、並走する米艦が第三国から攻撃されても反撃できない、北朝鮮から米国に向かうミサイルも撃ち落とせないと言う。だが、そんな事態で在日米軍基地が攻撃されないことはあり得ない。日本の領域が攻撃される以上、いずれも個別的自衛権で十分対応できる」
  • 内閣官房副長官補としてイラク戦争への自衛隊派遣に携わったことについて「当時、非戦闘地域に限定して自衛隊が復興支援を行ったのは憲法の制約ではなく、小泉政権の判断だ。憲法解釈を変更して他国部隊への『駆けつけ警護』やもっと後方支援をやれるようにするのは議論が逆転している。今の憲法解釈は自衛隊を運用するうえで判断基準の役割を果たしてきた。それを取り払う解釈変更には反対だ」
  • 安全保障環境の悪化で集団的自衛権が必要になったとの見方について「それは違う。当時は米国が対テロ戦争にもっと自衛隊を派遣してくれと言ってきたから、議論が状況にマッチしていた。いまの中国、北朝鮮の動きは個別的自衛権で対応できる」
  • 内閣法制局長官の交代について「内閣法制局は歴代の自民党内閣の意向に沿う形で憲法解釈をしてきた。法制局が悪いというのはフェアではない。解釈変更は改憲と同じ効果がある。閣議決定や関連法案の成立で変更していいのか。集団的自衛権を行使したいなら憲法改正を論じるべきです」
  • 米国から「集団的自衛権が必要」と伝えられたことはあるか?「まったくない。安倍首相は日米同盟強化のためと言うが、米国は『尖閣諸島をめぐって軍事衝突しないでくれ』と思っている」
  • 自民党1強体制にについて「かつて自民党内はハト派タカ派が切磋琢磨(せっさたくま)していたが、今は多様性がなくなっている。政権のエンジンブレーキとして公明党が果たす役割は大きい」

と最近、これまで国家の大事預かつてきた大人の良識ある発言が少なくない。