富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

fookpaktsuen2013-08-26

陰暦七月廿日。晩に観塘。岡田屋(AEON)で芋焼酎の黒麹仕込み伊佐錦仕入れて雲南小味に鹿児島のダブリューO氏と夏らしく菌類、茸飰す。初めてこの食肆に飰したころ未だ小学生だつた娘がこゝ数年帳場預りすつかり女将ぶりだつたが来月お目出度の由。
▼松江での『はだしのゲン』閲覧制限撤回。判断のプロセスで不備があつた、とのことだが、当時の教育長もインタビューで読むかぎり、神奈川の実教出版の社会科教科書排斥のやうな露骨な政治思想ある感じでもなくフツーのオバサンのやう。晋三的思想の面倒な市民からの抗議に、これが怖いから、で深慮もなく閲覧制限して、だうにかその場凌ぎでなかつたのかしら。だが、さうした判断の積み重ね、波及が独逸のナチス支持や日本の戦前のやうな状況になるわけで、それが怖い。『はだしのゲン』が左傾だ!と叫ぶやうな当世の世論。都新聞に『安倍政権のネット戦略』(月刊『創』今年1〜8月号をもとに構成)の紹介あり。『ネットと愛国』著者の安田浩一氏の指摘が興味深い。曰く、ネット上の傾向として「人権や憲法を守ろうという文言は良い子の言論として見向きされない」のに対して晋三の改憲など「力強い言葉に客がつく」と。アタシの主張は良い子の言論、やはり晋三に見方して強い日本を作ろう!と叫ぶげきか(嗤)。だが晋三の「強い日本」も息切れか、朝日新聞世論調査で(他もそれに近いが)改憲集団的自衛権原発有権者の「賛成」減少と(こちら)。
▼「地方都市を高齢対応型に 中心部に病院や商業施設 国交省、税優遇で移転後押し」と今日の日経(こちら)。もと/\都市の中心部には病院や公共施設、商店街があり市電も走ってゐた。それを都市開発の名のもとに昭和40年代後半くらゐから目抜き通りの交通渋滞解消と市電廃止し市役所や病院が郊外に移転し商店街も大型店進出反対で大型店も郊外型となり……で結果、あのシャッター商店街化。で今になつての逆戻り。悪いことではないが遅すぎないか。何十年も前、中学生のときに「市電復活」の市民運動を起そう、なんて冗談で言つてゐたが先見の明あり。