富柏村日剩

香港で2000年02月24日から毎日綴り始めた日記ブログ 現在は身在日本

澳門に遊ぶ

fookpaktsuen2013-08-23

陰暦七月十七日。処暑。未明に大雨。朝、陋宅出てミニバスに乗るとラジオから藤圭子の『今日でお別れ』流れ運転手が上手に口笛でメロディ吹いてゐた。小雨になんて似合う曲、藤圭子の歌声なのかしら。哀悼。九時半のジェットフォイルでZ嬢と澳門。この夏唯一の平日の夏休み。澳門の外港客運碼頭に近いFisherman's Wharf澳門漁人碼頭)2006年に新観光名所と鳴り物入りで開業したが鳴かず飛ばずで解体作業を眺む。時間もあり少し遠回りしてBarra(媽閣廟)経由で新馬路。榮甡𧐢油荘でオイスターソース一瓶購ひSofitel Macau at Ponte 16に下榻。クラブソフィテルフロアで客室予約してゐたがジュニアスイート(72平米)に格上げ。部屋に赤葡萄酒一本届く。雨歇むを待ち路線バスで氹仔。百年一日の如くXiolas O Castiçoで昼餉。いつもながら昼から酔ひ陽気な葡萄牙人客たち……と言ひつゝアタシも酩酊気味。Z嬢誕生日だと女将につい話したらお祝ひにとVinho licorosoつまりリキュールワインのAbafado5年物いたゞく。恐縮。買物に行くZ嬢と別れバスでホテルに戻り午睡。日暮れ前にクラブラウンジで一酌と思つたら此処でもZ嬢誕生祝ひと祝ひにケーキ供される。三鞭酒で乾杯。晩にマカオソウルに飲む。ご亭主夫妻に銀座渡邉版画の来年版巴水カレンダー届ける。Vihha do Fojo 1999年(澳門返還の年か)飲む。さて帰ろうか、と思ふと小瓶の発泡酒Murganheira(ムルガニェイラ)供され此処でも本日三たびZ嬢誕生祝ひ。巴水カレンダーのお返し、とBrandy's ColheitaのMalmsey 1996といふ上等なマディラ酒(こちら)渡される。十月初五日街の黄枝記に雲呑麺飰す。幾度かの驟雨に幸ひ一度も傘ささず。
▼昨今、バイト青年らのバイト先での常識外の悪戯問題視されるが正直なところ「あの程度か」と思ふ。スマフォなどで網上に載せるから話題→問題となるが昔、アタシら若いころも同じやうなこと、否、もつと酷い事をばバイト先でしてゐた、と彷彿。だから「若者が年々非常識になつてゐる」のではないことこだけは確か。騒ぐな。